JR西日本は、2023年春に開業予定の「うめきた(大阪)地下駅」を「JR 西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する駅と位置づけ、その実現に向けて取り組んでした。この「うめきた(大阪)駅」はイノベーションの実験場『JR WEST LABO』の中心とも位置づけられており、新たな価値創造を推進し、経営課題や社会課題の解決に向け取り組んでいく。
世界初の「フルスクリーンホームドア」(画像提供:JR西日本)
開業まで1年を切り、技術やサービスを導入する目途が立ってきたことから、「デジタル可変案内サイン」と、世界初の「フルスクリーンホームドア」について概要が発表された。
◎デジタル可変案内サイン
駅における情報提供手段の1つである「駅サイン(案内板)」を、乗客の動きとニーズに合わせて、可変的に案内することで、駅にまつわる様々な移動をサポートし、目的地に向けたスムーズな移動を実現する。
■デジタル可変案内サイン(One to One)
乗客がご自身のスマホなどで事前に目的地を登録しておくと、一人ごとに専用のマークを目印に、“自分専用の行き先案内”を、One to Oneで、連続的に提供する。
(プレスリリースより)
■デジタル可変案内サイン(Maas)
乗客の移動シーンや、場所に応じた案内を、タイムリーかつ可変的に提供する。ホーム階では、運行情報などのシステムと連携させ、様々な種類の列車に合わせた案内を、ホームドアのサイネージにてお知らせするなどにより、利便性の向上を図る。
画像は検討中のもの。(プレスリリースより)
◎世界初のフルスクリーンホームドアの特徴と導入イメージ
うめきた(大阪)地下駅においては、2031年開業予定のなにわ筋線まで見据えると、入線車種が多様となることが想定される。現在展開しているホーム柵や、各メーカーにて開発中の新型ホームドアでも対応が困難であるため、車種に応じて自在に開口を構成出来るホームドアを開発した。
■外観デザインおよび付帯設備
配線・駆動部などの設備を上部に配置し、扉部のスリム化することによるホーム空間の創出や、サイネージによるインタラクティブな案内情報を提供する。
(プレスリリースより)
■安全面への配慮
ホームドアと乗客との接触・挟まれや、列車とホームドアの間の乗客の残留を、モータの負荷検知機能及び2Dセンサー、3Dセンサーにより検知し、安全性を確保する。
(プレスリリースより)