東急電鉄では、田園都市線で使用している8500系車両の定期運行を2023年1月に終了すると発表した。これに伴い、47年間にわたるご愛顧に感謝の気持ちをこめて、「ありがとうハチゴー」プロジェクトを2022年4月6日から開始する。
P:RM
現業社員の方のデザインによる プロジェクトロゴ(プレスリリースより)
◎「ありがとうハチゴー」プロジェクト
8500系定期運行の終了に際して、日頃 から同車の運行に携わる運転士、車掌、駅係員、検車区員などの現業社員が「長くご愛顧いただいたお客さまへ感謝の気持ちを伝えるとともに、長年にわたり主力車両として活躍した8500系車両を労いたい」という思いから企画したもの。 ヘッドマーク装着のほか、人数限定の有料撮影会や貸切イベント列車の運行、記念 グッズや記念きっぷの発売、さらに特別サイトの開設などを順次実施 する予定。
◎ヘッドマークの装着
■掲出期間:2022年4月20日(水)~当該編成の定期運行終了まで
■掲出箇所:2編成(8631Fと8637F) の両先頭部
■デザイン:現業社員 によるオリジナルデザインで、残る2編成の両先頭部に1枚ずつ装着。
(プレスリリースより)
◎有料撮影会の実施
現在、定期運行し ている8500系2編成の並びを撮影することができる。過去に掲出したヘッドマークを装着したフォトセッションも実施。客室内も撮影可能。
■名称:ありがとう8500系 in 長津田検車区撮影会
■開催日時:2022年4月17日(日)2部制
10:00~10:50、11:00~11:50
■発売価格:1名8,500円
※18歳以上の参加者1名につき小学生以下1名が無料で参加可能
■募集人数:各回30組
■発売開始:2022年4月6日(水)10:00~ 先着順で受付
■申込方法:クラブツーリズムのWEBサイト で申し込みを受け付ける
(プレスリリースより)
◎貸切イベント列車の 運行
田園都市線の車庫である長津田検車区の洗浄線から出発し、車庫線を経て長津田から鷺沼間を走行、鷺沼~宮前平間の本線上で折り返し(通称:谷落とし)、再び田園都市線を走行し長津田検車区まで戻る日帰りツアー 。普段は乗客を乗せて運転しない車庫線を走行 するほか、イベント列車ならではのお楽しみが用意される。
■名称:~昭和・平成・令和を駆け抜けて47年 。 ありがとう8500系~人数限定、貸切列車でハチゴーサウンドを 田園都市線で満喫しよう
■開催日時:2022年5月8日(日)12:00集合・14:30解散(予定)
■発売価格:1名5,000円(15歳 以上一律)
※15歳未満の方は参加できない。
■募集人数:100名
■発売開始:2022年4月18日(月)10:00 先着順で 受付
■申込方法:クラブツーリズムのWEBサイトで申し込み受け付け
※本ツアーの詳細は、4月15日(金)頃の公開を予定。
◎8500系車両機器音の ダウンロード
■名称:【SERIES 8500 REALSOUND】(8種類)
■発売開始:2022年4月16日(土)10:00
■発売箇所:TOKYU STYLE(ダウンロード商品)
■発売価格:110円~220円(税込)※種類によって 発売 価格が異なる。
■内容:コンプレッサー動作音やドア開閉音など、8500系車両の「音」をダウンロードして保存できる(MP3)。
◎特設 サイトの開設
2022年4月17日(日)10:00に「ありがとうハチゴー」特設
サイトを開設する。サイト内では8500車両の歴史や特徴を紹介するページのほか、イベント情報、 グッズ紹介コーナーも設け 、 新しい情報は随時更新していく。
(特設サイトイメージ・プレスリリースより)
■8500系について
8500系は、新玉川線(渋谷~二子玉川園間、現在の田園都市線の一部)と営団地下鉄(現東京メトロ)半蔵門線の相互直通運転開始に伴う乗り入れ車両として、8000系をベースに1975年に開発された。
当初は4両編成だったが、輸送力増強のため 増備が続き、 最終的に10両編成化され、 東急で最多である400両(10両編成×40編成)が製造された。1976年には東急として今なお唯一の「鉄道友の会ローレル賞」を受賞している。また、8500系は田園都市線だけでなく、東横線や大井町線でも使用され、東急線沿線の多くの方の日常の足として活躍した。
現在は残る2編成が運行されているが、後継車両である5000系、2020系の導入が進んだことから、2023年1月で定期運行を終了する予定だ。