185系

特集・コラム

プラ製16番で「クモル」をお手軽に楽しむ!天賞堂T-Evolution クモル145・クル144で遊ぶ

2022.03.01

text & modeling:鈴木重幸
photo:羽田 洋

 天賞堂16番プラスティック製品の新たな展開として注目を浴びるT-Evolutionシリーズ。今回は2020年の末に発売された配給電車クモル145・クル144に色々な積荷を載せて楽しむ作例を作ってみた。実際には配給電車による部品輸送は廃止されて久しく、不明点も多いのでやや雰囲気重視のモデリングになった感は否めないが、少しでも参考になれば幸いである。

■車体

 車体本体に関しては時間的な制約もあり、概ね各部への色差しやスミ入れといった軽加工に留めたが、対応のパワートラックや走行化パーツによる鉄道模型化を行なったほか、パンタグラフは記事制作当時はメーカーからの対応パーツが未発売であったため、エンドウ製PS16を使用している。カプラーは連結面のみTNカプラーHOC51に交換した。

■積荷

●クーラー

 今回はPLUM201系から持ってきたが、通常同キットを組む場合余剰は発生しないので、市販の分売パーツを利用した方が良いだろう。なお、クーラーの「キセ」のみ輸送している設定なので、内側のファンのパーツは取り付けていない。

●車軸

 製品の走行化で余ったプラ車軸を使用する手もあるが、今回はBONA FIDE PRODUCTの配給電車用積荷セットを組み立てて載せた。車輪、車軸は黒塗装後に車輪の踏面を磨き出し、ブレーキディスクは放熱孔に黒でスミ入れした。

●パンタグラフ

 PLUMの201系のパーツを流用しているが、中央快速線用のPS24なので、時代設定的に合わないかも(個人的にはPS23のつもり)。製品のダミーパンタも造形は良いので、これを折り畳み状態に加工して使うのもアリだろう。

●連結器

 これもPLUM201系キットから。以前、京都鉄道博物館でクモル・クルが展示された際、荷台に置かれていたのを見て追加した。若干アバウトに載せた方が雰囲気が出るようだ。

●チョック木

 車輪やクーラー等の積荷を載せる際に噛ませる当て木で、画材店で購入した1.5mmのパルサ角棒を適当な長さに切ってクレオスのMr.サーフェイサーを吹いただけのお手軽工作。クーラーやパンタの当て木にも使用している。

 今回の作例は、天賞堂から3種類発売されたうちの「国鉄タイプ」を使用し、登場まもない頃の1980年代を想定している。車体側面のアオリ戸等のモールドにスミ入れを行ない、全体にクレオスのMr.スーパークリアー(前面・側面は半光沢、屋根はツヤ消し)を吹いて質感の向上を図った。

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