185系

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大井川鐵道に新たな仲間! C56 135が兵庫県から搬入

2022.02.17

 蒸気機関車の動態保存運転のパイオニア、大井川鐵道では、兵庫県加東市の播磨中央公園で展示されていたC56 135を譲り受けたと発表した。2022年2月12日に新金谷構外側線に搬入されている。今後は動態化を目指して整備を行っていくとのこと。

新金谷駅構外側線に搬入されたC56 135。(P:大井川鐵道提供)

 C56 135は1974年の吉松機関区を最後に廃車され、1975年より兵庫県滝野町(現・加東市)に保存機として貸与されてきた。直近での保存場所は兵庫県立播磨中央公園であったが、各部の劣化が進み、一度は解体の方針が立てられた後、一転して大井川鐵道が引き受けに名乗りを上げたもの。

 大井川鐵道には同形式のC56 44が既に在籍しているが、これは戦時中にタイに供出され、現地で独特な改造を受けた後に里帰りしたという経緯を持つ一両。今回の135号機は国鉄としてのオリジナル形態に近く、2両が揃う日が来れば非常に興味深いことだろう。

 ちなみにC56 135は1938(昭和13)年、日立製作所製。主に山陰地区(木次線など)で活躍後、最晩年の5年間ほどを宮崎・吉松という南九州で過ごした。1972年の鹿児島国体に際し、お召予備機に指定され整備された経歴も持っている。

大井川鐵道WEBサイト

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