text & photo:RMM
modeling & 製作途中写真:松尾よしたか
きめ細やかに作り込まれたディテールが魅力の金属モデルの蒸気機関車。鉄道模型に触れたことがある人なら必ず一度は目にして憧れたものではないでしょうか?今回はそんな16番金属モデルの蒸気機関車の作例を3点ご紹介します。
■高崎機関区 D51 23
日本を代表する蒸気機関車の形式と言える「D51」。その総勢1115両の中で、特に異色な存在だったのがこの22・23号機でした。この2両だけは初期グループの「なめくじ」と呼ばれたドームカバーが後方まで延長され、キャブまで達していました。この美しいスタイリングはレイルファンたちの憧れの的でもありました。この作品は高崎時代のD51 23をイメージしたモデルで、安達製作所のベーシックキットを元に加工してまとめたものです。
▲真鍮線と燐青銅線で自作したタブレット受けは割ピンでキャブ側面に取り付け、開閉可能になっている。
■平機関区 C62
このC62は平機関区配置の常磐線用C62をイメージした作例になります。ベースにした製品は安達製作所の「ベーシックキット」で、基本的なキット内容となっていますが、腕に覚えのある方はディテールアップすることも可能なキットとなっています。作例では常磐線で見られた汽車会社製C62をイメージしてディテールを追加しています。
▲一通り作業が終わった後、改めて全体を見て、余分なハンダをキサゲ刷毛で仕上げる。写真はウェイトを入れて下回りと仮に組み立てたところ。
■1号機関車
数ある蒸気機関車、国鉄制式機だけが蒸気ではありません。2022年から丁度150年前、我が国最初の鉄道で使われた蒸気機関車「1号機関車」の作例になります。活躍の過程において幾度となく外観が変化した機関車ですが、こちらの日本鉄道模型連合会発売のキットは比較的初期の姿を再現しています。作例では黒一色に塗装し、煙突キャップとドームを磨き出し、端梁に赤を入れていますが、グリーンなどの他の塗装色で仕上げても良いでしょう。また、手を加えて地方私鉄風に仕立てるのも楽しそうな題材です。
▲製作風景。ボイラーとキャブを床板にネジ止めし、水平をチェックしている。
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