直方駅のプラットホームからは隣接する直方機関区に出入りする蒸機を間近に見ることが出来た。停車するD60 52は、化粧煙突とパイプ煙突を足して2で割ったような特徴的な形状の煙突と共に小型の前照灯が付けられて、他のD60と違った一種独特の雰囲気を感じさせた。その煙突は磐越東線を走っていた時代に集煙装置を付けていた名残りなのだろうか。1927年6月D50 192、日立製作所笠戸工場製。1954年7月24日、浜松工場で改造D60 52となる。横手、郡山を経て1968年9月、直方に移動。以後、筑豊本線で客貨に活躍。1972年4月17日休車、同年5月1日廃車、同年6月解体。 ’71.4.19 筑豊本線 直方 P:永井修二