もと高野山電鉄デニ502で、1928年製の全鋼車。路線が50‰片勾配という線形のため、僚車デ101形とともに日本初の回生ブレーキを装備した車輌である。南海に合併後、事故で車体を焼損、復旧時に車体を更新してリベットはなくなり、荷物ドアと一部の窓を埋められてデワ2001となった。オリジナル台車は路面電車用に近い形態で山岳用に電磁レールブレーキも装備したものだったが、難波乗入れに際しての高速運転に適さず、早期に交換されている。デワに改造後も難波側非貫通、高野山側貫通の形態はデニ502時代と変わらなかった。郵便・荷物輸送終了により1972年廃車。 ’64.8 住吉東 P:小西和之