JR東海は、サーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」を開発・導入すると発表した。列車の点検整備を行う際、座席の濡れの判別は目視では難しくこれまで「濡れ検知機能付ホウキ」を使用していたが、確認時に中腰での連続した作業となるなど身体的な負担になっていた。今回導入されるサーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」は、立ち姿勢で装置を座席方向に向けるだけで濡れを検出できるようになるという。詳細は以下の通り。
(JR東海プレスリリースより)
■現在
「濡れ検知機能付ホウキ」を使用し1席ずつ手作業で座席の濡れを確認していた。確認時は、中腰での連続した作業が必要であった。
■改善後
サーモグラフィカメラを活用した「座席濡れ検知装置」の導入により、立ち姿勢で装置を座席方向に向けるだけで周囲との温度差を検知し、濡れを自動で検出する。3席分または2席分をまとめて確認でき、濡れている席はスマートフォンの画面と音声により通知する。
■技術開発の内容
①機械学習技術を活用した画像分析により、ひじ掛け位置をもとに、座席・座面を自動的に認識する機能
②赤外線画像から座面部分の温度を取得し、周囲との温度差から濡れ箇所を自動で判定・表示する機能