151系電車特急「こだま」の成功を受け、1960(昭和35)年に誕生した初の特急形気動車。スハ44系客車で運行されていた「はつかり」を置き換えたが、初期故障の続発に悩まされた。「こだま」を意識した先頭のキハ81は非貫通スタイルで、ボンネットには発電エンジンが収まっている。43・10改正後は「つばさ」、1969年から「いなほ」「ひたち」と引き続き東北地方で使われたが、最後は1972年に紀勢本線の「くろしお」に転進して、1978年の電化まで働いた。 ’64.8.10 常磐線 小高~岩城太田 P:内藤健作