JR東日本は、2022年春より山形新幹線「つばさ」の全列車を全車指定席として運転すると発表した。これに合わせ、山形・秋田新幹線の特急料金の改定を実施する。詳細は以下の通り。
▲山形新幹線「つばさ」(JR東日本プレスリリースより)
1. 山形新幹線の全車指定席化について
山形新幹線「つばさ」の自由席車両は最繁忙期を中心に混雑が著しく、「自由席に座るために長時間並ぶ不便さ」「始発駅に近い方が座れるという不公平感」「当日まで席の確保が不確実」などが課題となっていた。2021年6月に「えきねっと」がリニューアルし、指定席の予約サービスが拡充され、より快適で便利、かつおトクにチケットが購入できるようになったことから、「つばさ」の全車指定席化を行う。なお、「えきねっと」利用によって、「えきねっとトクだ値」や JRE POINT の還元などでおトクに指定席を利用できる。
2. 特急料金の改定について
■対象列車
山形新幹線「つばさ」、秋田新幹線「こまち」
■概要
指定席特急料金の価格見直しにより、わかりやすく購入しやすい料金体系とする。
①新たな特急料金体系
新幹線と在来線の区間をまたがって利用する場合と在来線区間のみを利用する場合とでは在来線区間の料金体系が異なっていたが、今後はいずれの場合でも新たに設定する共通の特急料金を適用する。
②指定席特急料金の見直し
新幹線と在来線の区間をまたがって普通車指定席を利用する場合、それぞれの区間の座席指定料金相当額を合算していたが、今後は直通方向の利用に限り、新幹線区間のみの料金(通常期の場合530円)とする。
●特定特急料金について
全車指定席の「つばさ」で在来線区間のみを利用する場合で、座席の指定を受けないときは、「こまち」と同様に指定席特急料金よりも割安(通常期の料金から530円割引)な特定特急料金で普通車指定席の空席を利用できる。
(JR東日本プレスリリースより)
3. 実施日
2022年春
4.商品の改定・販売終了
・つばさ定期券:新たな特急料金に合わせ、値下げして販売する。
・つばさモーニング特急券:販売を終了する。
・タッチでGo! 新幹線:新幹線区間と在来線区間をまたがった区間での利用はできなくなる。「こまち」と同様に「つばさ」の在来線区間のみを利用する場合は、普通車指定席の空席を利用できる。