185系

特集・コラム

今から40年前のNゲージに迫る!古のTOMIX製113系関西線快速色を見る!

2022.02.26

text & photo:RMM(特記以外)

 40年モノになるTOMIXのNゲージ黎明期の製品、通称「日の字サッシ」の113系1000’番代。塗装は「関西線快速色」で、関東地区に導入された1000’番代には存在しなかったカラーリングですが、発売から40年近く経った今見ると、それもまた味わいに思えます。
 今回は鉄道ホビダス上で大好評連載中の漫画「TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)」の第2話で登場したこの模型の「実物」を紹介。作者所有の模型で、作中と同様の加工ポイントにも注目です!

◆この模型が登場する漫画はこちらから!
古びたレトロNゲージを模型女子がリファイン!味のある模型を走らせる!TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)2話

■作中モデル

 今回紹介するのは40年前に発売されたTOMIX製の113系1000’番代。形こそ実車には存在しない形態であったものの、車番や表記などはきっちりと変えてあります。
 この模型は鉄道ホビダス上で大好評連載中の漫画「TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)」の作者である佐藤一繝さん所有のもの。作品自体が作者の実体験などを織り交ぜながら描いているため、この関西線快速色の113系1000’番代にも作中と同様の加工ポイント、特徴が見受けられます。

まずはクリーニングから!

写真:佐藤一繝(2点とも)

 中古品で揃えたものということもあり、まずは清掃から… と、分解してみると意外にも綺麗な状態を保っておりました。動力伝達を行なうスプリングウォームも、プラギアのように経年による摩耗も見受けられず、比較的綺麗な状態を保っています。ですが、古い製品なことに変わりはないため念の為清掃を行ないます。

■色合わせが難航…

▲左が塗り替えたもの、右が製品の状態となる。

 作中でも触れられていたように、1両はジャンク品のスカ色からの塗り替えで編成に組み込んでありますが、この色合わせが難航。お手軽に缶スプレーで塗装したところ、少しだけ白っぽい仕上がりになってしまいました。

■密度の高い床下機器

 この時代のTOMIXの製品でよく見受けられるのが、密度の高い床下表現です。タンクや配管類までもが立体的に表現されており、今見ても遜色のない仕上がりとなっています。実際に走らせている時はほぼ見えない床下ですが、この辺りをこだわって造形しているところに当時の心意気を感じます。

■今回の名脇役!茶色道床レールとパワーパック

 今回の名脇役はなんといっても茶色道床のレールセットと「5006 DXパワーユニット」でしょう。車両を乗せると古き良き時代のTOMIX製品らしさを感じることができるアイテムです。


 そしてこのパワーパック最大の見どころはなんといってもツマミを回すと順番に光るインジケーター!80年代の自動車のメーターを思わせ、なんともワクワクするギミックの一つです。

 ライトの点灯機能などもなく、「走る」以外に特段ギミックのない模型ですが、それが故に鉄道模型本来の楽しさがわかるモデルでもありました。

↓画像をもっと見る↓

■今月のRM MODELSは「鉄道模型-ReRun-」!「TEZMO SYNDROME(テツモ・シンドローム)」の番外編も掲載!

 近年ますます活況を見せる中古模型に着目!中古模型の楽しみ方や眠らせたコレクションの整理方法、そして気になる買取査定も深掘りします!
 特別付録は「部屋用ドアノブサイン」!ドアノブに掛けるだけで意思表示できちゃいます!

詳しくはこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加