鉄道博物館では、新幹線とともに高い人気を誇る在来線の特急列車(電車特急)について、その歴史を概括するとともに、首都圏各線や各私鉄の有料特急、そして最新形の特急車輌を紹介する企画展「GO!GO!特急列車 出発進行~!」を、2017年7月8日(土)より開催する。 中央本線の特急〈あずさ〉に投入が予定される最新型の特急車輌・E353系、50年にわたって活躍し本年引退した583系を紹介するコーナーのほか、手回し発電機によるNゲージ模型列車の運転などの体験コーナーも設ける。▼中央に手回し発電機を用いたNゲージ模型運転コーナー、その奥に大型の映像モニターが設置されている。▼手回し発電機はそれぞれ181系(表定速度61.1km/h)とE351系(表定速度93.1km/h)の形をしており、同時に回すことで速度差を体感することができる。▼クハネ581形交直流寝台電車の模型(左側)には、かつて運転室に付いていたバックミラーが再現されている。右側はクハ481形交直流電車の模型。▼左から、583系のヘッドマークと登場時に作成されたパンフレット、車内用車号板。ボンネットタイプの181系・481系などは大型の交換式ヘッドマークだったが、581系からフィルムによる巻き取り式に変更された。▼583系の寝台の空間を木組みで再現するほか(写真左側)、カントの傾きを体験できる傾斜台も設けられている(写真右側)。※当展示会場は撮影禁止です。上記写真は報道公開時に係員立ち合いのもと、撮影したものです。撮影協力:鉄道博物館■会期 2017年7月8日(土)~9月24日(日)■会場 鉄道博物館2F スペシャルギャラリー1■入場料 鉄道博物館の入館料のみで観覧可能■主な内容(1)電車特急のあゆみ 1958(昭和33)年に運転を開始した〈こだま〉以来の、約60年におよぶ電車特急のあゆみについて、写真や模型、資料などからたどる。また、今年4月に50年にわたる活躍を終えた583系電車について、寝台の様子などを動画や写真で紹介する。(2)首都圏の電車特急大集合 首都圏を走る電車特急について、東海道本線、中央本線、高崎線、東北本線、常磐線、房総・空港アクセス特急の各方面ごとにパネルで紹介する。(3)最新形特急車輌E353系 中央本線に投入が予定されている最新形の特急車輌E353系について、写真や動画で紹介するほか、E351系との傾斜角度の違いについて紹介する。(4)私鉄の特急列車 東武鉄道、小田急電鉄、西武鉄道、京成電鉄、富士急行、伊豆急行の各社では、専用車輌を使用した有料の特急列車を走らせており、そのあゆみや車輌についてパネルで紹介する。(5)体験コーナー 手回し発電機を用いたNゲージ模型を運転するコーナーでは、中央本線の特急〈あずさ〉について、50年前の運転開始時(181系)と現在(E351系)の表定速度の違いを模型を走らせることで体感できる。●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●鉄道博物館 ウェブサイト