JR西日本では、2017年春に運行開始を予定している”TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)”の始発、終着、立ち寄り駅について、乗客に対して特別なお迎えを実施すべく、改修などを計画している。このたび、広島・山口エリアの立ち寄り駅の改修計画について発表した。【立ち寄り駅「宮島口駅」について】 宮島では、嚴島神社において神職の案内による参拝や舞楽の奉納などの特別な体験、鑑賞を予定しており、これに合わせ、最寄り駅となる宮島口駅では、以下の改修を行う。(1)外観・コンコースの美装化・装飾 宮島をイメージした色調とし、ガラスを活かした美装化を行う。駅構内のデザインに使用する木材は、廿日市市産のものを使用する。(2)専用出入口の設置 瑞風の乗客が乗降の際に使用する専用出入口を設置する。▼イメージ P:JR西日本ニュースリリースより(2点とも) また、訪日外国人の方を多く迎える宮島口駅の特性を踏まえ、上記の改修に加えて以下の取り組みを行うこととする。・駅構内に設けていた売店を駅前(駅舎外)に移転し、「おみやげ街道」としてリニューアルオープンする。・駅構内に待合室を設置するとともに、大きな荷物を持つ方のために手荷物預かり機能の強化を行う。・駅構内にて外国語での案内ができる係員を配置する。 ▼おみやげ街道外観(イメージ) P:JR西日本ニュースリリースより【立ち寄り駅「東萩駅」の改修および「萩駅」の追加について】 萩では、松陰神社における神職の特別講話や萩焼名窯元「不走庵 三輪窯」への訪問といった特別な体験を予定している。これに合わせ、最寄り駅となる東萩駅では以下の改修を行う。(1)外観・コンコースの美装化・装飾 萩城下町の風景を想起させる「格子」や「なまこ壁」の装飾を施した外観へと改装する。(2)専用出入口の設置▼イメージ P:JR西日本ニュースリリースより(2点とも) また、萩での立ち寄り観光を終えた後は、国の登録有形文化財であり、JR西日本の登録鉄道文化財にも指定された駅舎を持つ「萩駅」より乗車することとした。「鉄道の父」と呼ばれる井上勝ゆかりの地である萩市で、1925(大正14)年の開業当時の姿を復元・保存する駅舎を持つ「萩駅」の風情を楽しむことができる。 ▼萩駅駅舎 P:JR西日本ニュースリリースより【その他】 立ち寄り駅「岩国駅」については、現在駅橋上化工事を行っていることから、瑞風の乗客をスムーズに観光地へ案内するため、2018(平成30)年春の工事終了までの間は「南岩国駅」で乗降する。●詳しくはこちらを参照●JR西日本 ウェブサイト