長浜鉄道スクエア・長浜鉄道文化館にて、写真家 故・真島満秀氏の鉄道写真展「記憶の中の鉄道回廊」が開催される。 2009年3月14日に亡くなって7年の歳月が過ぎた。「線路脇をさまよっていると、悲しい話、楽しい話、面白い話が聞こえ、人々の息遣いや景色が見える、そこに季節と時間と光が絡んだ情景を記録したい。人の思いや物語も運んでいるのが鉄道である」この真島氏本人の言葉どおり、人々の生活に欠かせない鉄道、その鉄道と人との関わりを、季節、自然風土とともに写し込んだ作品たち。「鉄道風景写真」というジャンルを築いたといわれる「写真家 真島満秀」の作品展となっている。■タイトル 真島満秀写真展「記憶の中の鉄道回廊」■開催期間 2016年3月19日(土)~5月8日(日) 9:30~17:00 無休■会場 長浜鉄道スクエア・長浜鉄道文化館(JR北陸本線長浜駅下車 西口から徒歩3分) 〒526-0057 滋賀県長浜市北船町1-41 TEL 0749-63-4091■入場料 300円■写真展概要 2009年3月14日。夜行列車削減が盛り込まれたJR全国ダイヤ改正実施日。東海道を西へ走るブルートレイン〈富士〉(東京~大分間)、〈はやぶさ〉(東京~熊本間)は、前日の東京駅発がラストランとなり、東京駅を発着するブルートレインが消滅。「真島さん、ブルートレインに乗って西のかなたに消えちゃった」 真島のファンは、そう語った。 あれから7年、北陸新幹線が開業し、今春には北海道新幹線も開業。日本列島の鉄道高速化は加速の一途をたどっている。真島が鉄道写真家として、事務所を設立、本格的に活動をはじめ注目されるようになった1980年代。スピード感あふれる「カッコイイ」鉄道写真は、それまでに見たことのない躍動感のある作品だった。またやさしい視線で、それぞれの土地に暮らす人々の営みをさりげなく写しこんだ鉄道写真が、新しく魅力的な鉄道写真のジャンルを確立したと言える。 今回の展示では、時代が移り変わり、今ではもう見ることのできない日本各地の写真、「記憶の中の鉄道風景」作品を展示する。テーマ①東海道新幹線の記憶 0系新幹線の姿を中心にテーマ②暮らしが見える鉄道沿線テーマ③四季折々の鉄道風景 ≪真島満秀(ましまみつひで)プロフィール≫ 1946年4月、長野県生まれ。広告代理店に勤務後、エディトリアルフォト、作家活動を目指して独立。「メカニズムとひと」をライフテーマに撮影領域を世界に広げる。その鋭い切り口と詩情あふれる映像は、出版界はじめ各マスコミに取り上げられる。鉄道写真に関しては、人、生活、旅情といった心の部分をも写しこむ写真家として、国内海外を問わず高い評価を受ける。「鉄道写真は、機能として”車両写真”のみならず、鉄道がいかに生きている人々や自然とかかわっているかを撮らなければならない」というのが信条。鉄道写真界の第一人者として大いなる功績を残してきた。●長浜鉄道スクエア ウェブサイト