JR西日本では、8月30日に閉館した梅小路蒸気機関車館において運行していた〈SLスチーム号〉客車について、京都鉄道博物館開業に合わせて客車を新製する。 ▼外観イメージ P:JR西日本ニュースリリースより◆コンセプト「レトロ」 京都の歴史・優美さと「人が集まって楽しむ」雰囲気の演出という設計思想に基づき、牽引する蒸気機関車と同年代に製造され、活躍していた客車イメージを取り入れ、レトロ感を演出する。◆仕様 京都鉄道博物館の開業に合わせ、既存客車を一新することにより、京都の歴史・優美さを感じながら動くSLを体感できる客車に置き換えることとした。 また、京都鉄道博物館開業後には、着席定員を80席から208席に大幅に増加し、車いす定員も2台から4台に倍増させる。・最大長 18.0m・最大幅 2.8m・最大高 4.6m・自重 30.0t・着席定員 京都駅寄り:100人(車いす4台) 大阪駅寄り:108人・客室 バリアフリー 車いすスペース4台分 出入扉750mm・その他(改善点) 使用材料の難燃化 乗務員への非常通報装置設置 ▼客室内イメージ P:JR西日本ニュースリリースより◆特徴・明るく広々とした開放的な車内空間の提供、動くSLを体感できる乗り心地の提供。・京都の歴史・優美さと「人が集まって楽しむ」雰囲気を演出する「聚楽(じゅらく)ぶどう色」を採用。・往年の特急車輌のヘッドマーク図柄をモチーフとしたデザインをボックス席ごとに配置。・京都駅寄り客車は往年の特急列車展望車をイメージし、梅小路のシンボルである梅をあしらったテールマークを掲出。 ▼客室内イメージ P:JR西日本ニュースリリースより◆産学連携 京都で生活し、京都で学んでいる大学生の豊かな感性を形にするため、製造を依頼した企業の協力で京都造形芸術大学と産学連携を実施、大学内にデザインプロジェクトを立ち上げて創造性豊かなデザインが提案された。 デザイン創作にあたっては、旧梅小路蒸気機関車館の視察をはじめ周辺地域のフィールドワークもあわせて実施、博物館と地域社会との関係性について検討した。 その後、プレゼンされた多数の作品を製造依頼企業とJR西日本で厳正に審査を実施し、基本デザインを決定した。●詳しくはこちらを参照●JR西日本 ウェブサイト