のと鉄道では、平成27年春の北陸新幹線金沢開業により、お客様の更なる増加が予想されることから、車輌を2輌増車するが、この車輌「観光列車」のデザインについて決定した。なお、「観光列車」の看板となる「名称」については、近く公募する予定。
▲外装イメージ P:のと鉄道ニュースリリースより
◇デザインコンセプト
能登の里山里海が織りなす風景と旬の味を楽しむ、ぬくもりと懐かしさを感じさせる観光列車。
◇デザインのポイント
<外装>
能登の海をイメージした「日本海ブルー(濃紺色)」を基調とし、素朴な中にも深みのある上質感を演出するとともに、能登に広がる大地や実りをイメージしたえんじ色のアンダーラインを施す。
<内装1>
~能登ならではの雰囲気~
能登ならではのぬくもりと懐かしさを感じさせる、シックな車内空間を演出。
シートの色は、1輌が豊かな里海の「ブルー」、もう1輌が里山の実りの「オレンジ」。
▲内装デザインA(イメージ) P:のと鉄道ニュースリリースより
<内装2>
~ 素材・工芸品の活用~(ギャラリー含む)
能登に育まれた自然の恵みや匠の心と技を存分に堪能していただくよう、能登の天然素材や伝統工芸品等を車輌の部材として活用するとともに、伝統工芸品等を鑑賞できるミニギャラリーを設置。
(天然素材)
・「能登ヒバ」の客室テーブル
・能登の「珪藻土」を使用したタイル
(伝統工芸品等)
・「田鶴浜建具」の組子と「輪島塗(沈金)」がコラボレートしたパーティション
・「能登上布」のヘッドレストカバー
・「能登上布」ののれん、「能登仁行和紙」の背面パネル
・「能登島ガラス工芸」の手洗い鉢
・「珠洲焼」の陶板パネルや「輪島塗」の漆芸パネル
(ミニギャラリー)
・各車輌1カ所 各6点程度展示
▲内装デザインB(イメージ) P:のと鉄道ニュースリリースより
<内装3>
~眺望(座席)~
里海の眺望を楽しめるよう、海向き展望シートを設置するとともに、少人数でのプライベート空間を楽しめるようボックス席も設置。
(座席)計44席
・海向き展望シート 14席
(うち山側ロングシート6席、海側ペアシート等8席)
・ボックス席 28席
・運転席隣の展望シート 2席
▲内装デザインA断面(イメージ) P:のと鉄道ニュースリリースより
<内装4>
~食~
能登の旬の食材やスイーツなどを楽しむひと時を過ごしていただけるよう全席にテーブルを配置するとともに、冷蔵設備等を備えたサービスカウンターを設置。
乗車時間が40分~1時間と比較的短い中で、充実した一皿・一杯を味わっていただく。
(例)
・コンパクトな「能登丼」の提供
・能登大納言小豆を使用したスイーツの提供
・能登の地酒、地ビール、能登ワインの提供など
▲内装デザインB断面(イメージ) P:のと鉄道ニュースリリースより
◇デザイン監修
株式会社コボ(代表 山村真一)