交通科学博物館では、さよなら企画展PartⅠ「収蔵コレクション曝涼展」を開催する。
曝涼とは、虫干しを兼ねて物品を点検するとともに、蔵の中身を公開する、ということで、正倉院の時代より、多くは寺院等で行われているもので、今回、1962(昭和37)年の開館以来、収集・保管してきた資料を公開する収蔵資料展を行う。収蔵庫及び資料室の資料を中心に初展示のものも多く交え、交通科学博物館ならではの多種多様な収蔵資料を紹介する。
○開催期間
平成25年9月21日(土)~12月15日(日)
○会場
企画展示室
○内容
収蔵庫及び資料室の収蔵資料を「実際に鉄道の運営に関わる資料」と「鉄道(他交通)の基礎となる資料、理解・認識するための資料」に分け紹介する。
(1)壱の蔵~鉄道運行を支えた名品たち~
鉄道の現場で実際に使用されていた、列車を運行するために必要なものを、
・駅設備品や駅施設に関する資料を展示する「駅にかかわるもの」
・車輌部品や時刻表、運転士携帯品等に関する資料を展示する「車輌にかかわるもの」
・信号通信や保線、線路等に関する資料を展示する「線路にかかわるもの」
・運行図表等を展示する「運行にかかわるもの」
に分けて紹介する。
【展示予定の資料】
駅名標「湊町」(初)、新幹線方向幕(初)、電柱番号標(初)、昭和38年北陸線臨時輸送ダイヤ(初)、硬券切符作成に使用されていた乗車券截断機、写植判、乗車券輸送箱等他
(2)弐の蔵~後世に残したいこうはく交通資料~
鉄道・その他交通について当館が所蔵する資料を、
・乗り物や沿線の魅力を伝えるために発行された資料を展示する「魅力を伝えるもの」
・交通機関が安全に円滑に運行できるように記された業務資料を紹介する「礎となるもの」
・趣味としての要素の強い資料を紹介する「楽しみ、愛でるもの」
に分けて紹介する。
【展示予定の資料】
「きのくに線」愛称決定ポスター(初)、京都停車場改良工事紀要図譜(初)、最新京都名勝(初)
◆「蔵出しヘッドマーク展」開催中
交通科学博物館では、大阪環状線開業50周年や梅田貨物駅の廃止など、時代の節目や記念行事の際に、列車の先頭にヘッドマークが取り付けられていた“メモリアル”なヘッドマークについて、時代を物語る資料として収蔵しており、今回はそれらの中から、実物を中心に約20点を厳選し展示している。
○開催日
平成25年11月24日(日)まで
○会場
本館展示場第6室
○内容
収蔵しているトレインマークのうち、車輌や路線、施設の開業・廃止の際に掲出されたり、催事を記念し掲出されたヘッドマークを、新着資料を交えて約20点を紹介。
【主な展示品】おおさか東線開業5周年ヘッドマーク、新宮鉄道開業100周年ヘッドマーク、「THE MEMORIAL CAR」ヘッドマーク