阪急電鉄株式会社では、新型通勤車輌として、神戸・宝塚線に「1000系」、京都線には「1300系」を新造し、本年秋以降より運用を開始する。
開発コンセプトを「すべてのお客様に快適な移動空間~さらなる環境性能の向上~」とし、「静かさ」や「省エネルギー性能」といった環境性能のさらなる向上を目指している。
「静かさ」については走行装置に低騒音型機器を採用することにより、車内外の騒音低減を図っている。一方、「省エネルギー性能」については、高効率な車輌機器を採用したほか、全ての照明機器をLED化し、既存車輌と比べ約50%の消費エネルギー削減を達成している。
また、安全面では車体正面の強度を向上したほか、座席端の仕切り板の大型化と併せて握り棒を設備し、万一の急ブレーキの際も車内のお客様の安全が確保できるよう考慮している。さらに、車いすスペースの拡大や車内案内ディスプレイの大型化による視認性の向上など、バリアフリー設備の充実も図った。
これら新技術を積極的に採用する一方、マルーンとアイボリーを組み合わせた車体色、木目調の化粧板、ゴールデンオリーブ色の座席など、永きにわたりお客様からご評価いただいている「阪急車輌」の特徴を踏襲しながら、新しさを感じるデザインとしている。
▲P:阪急電鉄ニュースリリースより