1989(平成元)年のわたらせ渓谷鐵道開業以来、24年間走り続けてきた初代の車輌「わ89-101」が、今年3月31日限りで引退することになった。
「わ89-101」は、1989(平成元)年に富士重工で製造された「LE-Car IIシリーズ」の軽量ディーゼルカー。わたらせ渓谷鐵道には同型車輌が5輌在籍したが、順次廃車となり、この101号が最後の1輌となった。
同鐵道では、一時代を支えた同車の引退を記念して車体の塗装を登場時のベージュと紫根色のツートンカラーに復元し、期間限定で運転する。
■普通列車として運転
2013(平成25)年3月20日(水・祝)から同年3月29日(金)まで、定期普通列車として運転。運転時刻は運転時期が近づいたら同鐵道のサイトで発表する。
■記念列車として運転
2013(平成25)年3月31日(日)に、記念ヘッドマークを掲出した臨時列車・快速〈さよなら101号〉とし桐生―間藤で1往復運転。乗車した方には記念乗車証(硬券)を配布する。また、〈さよなら101号〉記念きっぷや限定グッズの販売なども行なう。さらに、途中の足尾駅では撮影会も予定している。
○主な運転予定時刻
大間々10:08→桐生10:21、桐生10:51→足尾12:27、足尾13:12→間藤13:15
間藤13:24→桐生14:50、桐生15:06→大間々15:30
※詳しくは同鐵道のサイトまたは市販の時刻表3月号を参照
※記念列車は、乗車券を購入すれば誰でも乗車可能
利用には一日フリーきっぷ(大人1,800円、小学生900円)が便利
また、出発に先立ち、午前10時から大間々駅で出発式を行なう。今年度導入される新型車輌WKT-511と並べての展示も行なう予定。
■静態保存
引退後の「わ89-101」は静態保存することとし、大間々駅北側駐車場にレールを敷設して展示することを予定している。公開時期等は決まり次第発表となる。
※イベント内容は、天候や諸事情により変更または中止する場合もある
〔2013.2.1 一部時刻変更に伴ない修正〕