国土交通省関東運輸局は5日、今年7月31日に相模鉄道及び東京急行電鉄より申請のあった相鉄・東急直通線(相鉄・JR直通線羽沢駅(仮称)付近~東急東横線・目黒線日吉駅間)の工事施行認可申請について、鉄道事業法第8条第2項(鉄道事業法施行規則第71条第1項第一の三号の規定により地方運輸局長権限)の規定に基づき認可した。
今回、工事施行認可をした相鉄・東急直通線は、運輸政策審議会答申第18号に位置づけられた神奈川東部方面線の一部機能を有する路線。この路線によって現在建設中の相鉄・JR直通線と東急線が相互直通運転を行うことにより、横浜市西部、神奈川県中央部と東京都心部が直結され、広域鉄道ネットワークの形成と機能の高度化が図られる。
相鉄・東急直通線は路線延長約10.0kmで、横浜市港北区新横浜付近に新横浜駅(仮称)、横浜市港北区綱島東付近に新綱島駅(仮称)が設置される。また、相模鉄道本線西谷駅付近における引上げ施設の新設等の整備も行なわれる。
整備期間は2007(平成19)年4月~2019(平成31)年3月で、事業費は約1,957億円。なお事業主体は(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構。
運行区間は海老名・湘南台―羽沢(仮称)―日吉―渋谷方面・目黒方面で、朝最混雑時間帯の運行頻度は羽沢(仮称)―新横浜(仮称)間が10本/時程度、新横浜(仮称)―日吉間が14本/時程度。その他時間帯の運行頻度は羽沢(仮称)―新横浜(仮称)間が4本/時程度、新横浜(仮称)―日吉間が6本/時程度とされる。
これにより横浜市西部・神奈川県央部と新横浜都心・東京都心部との速達性が向上し、二俣川―目黒間は54から38分と約16分短縮、大和―新横浜(仮称)間は42分から19分と約23分短縮される。
あわせて横浜駅や既設路線の混雑緩和といった事業効果が見込まれる。