静岡県掛川市の中心部に位置する掛川駅は、南口は新幹線が停車する近代的な駅の顔を持つ一方、北口の木造駅舎は1933(昭和8)年に建築され、当時の趣をそのままに残す、情緒と歴史的風格のある駅である。
掛川駅北口の木造駅舎については、数年前にJR東海から、耐震化のため駅舎の取り壊しと建て替えについての話があり、同市では、北口駅舎は「新幹線駅では全国唯一の木造駅舎であること」、「掛川市のランドマーク的な価値を有すること」、「駅周辺に江戸時代から平成までの木造建築群があること」などから、この木造駅舎を保存することに決定し、JRに市の意向を伝え、現在、協議を進めている。
しかしながら、木造駅舎を保存するためには、通常の建て替えよりも多額の費用がかかり、その追加費用を市が負担しなくてはならない。
そのため、同市では広く駅舎保存の意義を呼び掛け、2012(平成24)年3月31日(土)までを期間として寄附金を募っている。
寄附金募集については、市民有志による「掛川駅木造駅舎を保存・活用する会」が設立され、市と連携しながら啓発活動を進めている。
寄附金はいくらからでも受け付けており、個人・法人は問わない。また、寄附金申込みは郵送、FAX、電子メール、電子申請、来庁のいずれかの方法により「掛川駅木造駅舎保存寄附申出書」を提出するか、電話にて「寄附の申出」を。
▼掛川駅北口の木造駅舎。
P:瀧口宜慎(ブログ「ホビダス・ステーション」より)