JR西日本では、日鉄鉱業で保管されている“羽鶴の1080”こと、1070形1080号蒸気機関車を梅小路蒸気機関車館にて保存・展示することを発表した。
これは、日鉄鉱業よりJR西日本に対して同機関車を寄贈する旨の申し入れがあり、JR西日本がこれに応えて受け入れることになったもの。
1070形1080号蒸気機関車は1901(明治34)年にイギリス・ダブス社が製造した超古典機。国鉄へはD9形651号として納入され、1909(明治42)年には6270形6289号に改番。その後、1926(大正15)年に浜松工場で改造されて1700形1080号となって活躍したが、1939(昭和14)年度中に廃車となり、1940(昭和15)年に日鉄鉱業に譲渡された。
日鉄鉱業では当初は赤谷専用線で活躍していたが、同線廃止のため1956(昭和31)年に羽鶴専用線で移って活躍。1991(平成3)年11月26日には羽鶴専用線も廃止となり保管されてきた。
今回、JR西日本が受け入れることで、梅小路機関車館では明治・大正・昭和の時代にかけて製造された蒸気機関車が揃うことになる。
なお、譲渡式は今年9月中旬頃を予定しており、梅小路蒸気機関車館の扇形庫に展示・保存される予定となっている。