南海電気鉄道では、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として2009(平成21)年に高野線で導入する“観光列車”の愛称を一般公募した結果、同列車の愛称を“天空”に決定した。また、同列車の運行開始日も同年7月3日(金)に決定した。
▼“天空”に愛称が決定した2200系改造の「観光列車」。
イラスト:南海電気鉄道ニュースリリースより(下画像とも)
弘法大師「空海」が開いた世界遺産・高野山は、標高約900mに位置し、周りを奥深い山々に囲まれたその街並みは、まさに天空都市の趣である。観光列車の愛称は、その高野山が醸し出す印象に由来している。
→“天空”のロゴ
また“天空”のロゴは、展望デッキスペースを吹き抜ける風、ワイドビューの車窓から眺める山の稜線、その遙か上に拡がる天空の星のまたたきを象徴する、のびやかな「天」の文字とともに、道中で感じる森林の澄んだ空気感と、そこから感じる旅情感を「空」の文字を組み合わせることで、格調高く表現したものとされている。
観光列車“天空”の運行概要
■定期運行開始日:2009(平成21)年7月3日(金)
※定期運行開始に先立ち、別途「プレ運行日」を設定する予定
■運行日
○通常(3月~11月):水曜日・木曜日を除く毎日運行
(水曜日・木曜日が休日の場合は運行)
○冬季(12月~2月):土・休日(ただし、一部設定除外日あり)
■運行区間:高野線橋本―極楽橋間(19.8km)
■運行時刻(予定):1日2往復(所要時間:片道約40分)
○平日
下り 橋本駅発 10:13、13:39
上り 高野山駅発 11:06、14:50
○土・休日
下り 橋本駅発 10:34、13:22
上り 高野山駅発 11:48、14:48
※高野山駅発の時刻はケーブルカーの発車時刻。極楽橋駅で“天空”と接続