京王電鉄は、京王線の新型通勤車両2000系が、2026年度グッドデザイン賞の「鉄道・船舶・航空機、システムおよびサービス」カテゴリーを受賞したと発表した。2000系は2026年1月31日に営業運転を開始した最新形式で、「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」をコンセプトに開発された。

2000系は沿線の子育て世代やシニア世代を含む幅広い利用者を意識した車両で、「安心」をキーワードに据えたデザインが特徴。車体前面の丸みや側面の水玉模様など、円(縁)をモチーフにした意匠を内外装に採り入れ、親しみやすさと安心感を表現した。
また、5号車には京王電鉄初となる大型フリースペース「ひだまりスペース」を設置。ベビーカーや車椅子利用者が過ごしやすい広い空間を確保したほか、大型窓や手すりを配置し、子どもでも車窓を楽しめる設計としている。
グッドデザイン賞の審査では、外観の刷新だけでなく「誰が、どのように乗るのか」という公共交通本来の視点から車両デザインを再構築した点を高く評価。特に「ひだまりスペース」については、単なるバリアフリー設備ではなく、誰もが過ごしたくなる魅力的な空間へと昇華した点が評価され、「インクルーシブデザインを義務ではなく魅力へ変えた公共デザイン」と評された。
なお、2000系は利用者や社員の声を取り入れてデザインを検討したほか、人の感性を分析するAIを活用してデザインコンセプトとの適合性を定量評価しながら開発されたという。
ひだまりスペース
車両内観
(画像はいずれもプレスリリースより)


