筑波観光鉄道は2026年9月11日、筑波山ケーブルカーの新型車両を導入すると発表した。運行開始は2027年2月を予定しており、台車部分を含めた車両の全面更新は1954年以来72年ぶりとなる。
今回の更新は、安全性や快適性の向上に加え、インバウンドを含む幅広い利用者に対応し、筑波山の観光魅力向上を図ることを目的として実施される。新車両は2両導入され、筑波山の自然と歴史をテーマにしたデザインが採用される。
外装デザインはスイスのキャビンメーカーCWA社が担当。筑波山の別名「紫峰」にちなむ紫色をまとった車両と、筑波山神社の神橋や紅葉をイメージした赤色の車両が登場する。赤色車は、2025年に迎えたケーブルカー開業100周年と、次の100年への「懸け橋」という意味も込められている。
新車両では眺望性を重視し、大型ガラスを採用。車窓から筑波山の自然をより楽しめる設計としたほか、先頭部には前方展望を楽しめる座席を新設する。さらに、折り畳み式座席の採用による混雑時の快適性向上、足元灯や滑りにくい床材の設置、扉幅を830mmから1000mmへ拡大するなど、安全性と利便性の向上も図られる。車内には多言語対応のデジタルサイネージも設置される予定だ。
筑波山ケーブルカーは1925年10月12日に営業を開始した歴史ある路線で、2025年には開業100周年を迎えた。現在も筑波山観光や登山客の重要なアクセス手段として利用されている。
なお、新車両導入に伴う工事期間中はケーブルカーが運休となる。男体山側のケーブルカーは利用できないが、女体山側の筑波山ロープウェイは営業を継続する。
新車両イメージ図:紫
筑波山 紫峰(しほう)
新車両イメージ図:赤
筑波山神社 神橋(しんきょう)
(画像はいずれもプレスリリースより)
■運行開始予定
2027年2月
■導入車両数
2両
■車両寸法
【全長】10.7m×【幅】2.7m×【高さ】3.1m
■定員
91名
■製造
日本ケーブル株式会社(客車製造はCWA社)


