東武博物館は、本年2025年が第2次世界大戦終戦80年の節目の年であることから、企画展「戦時下の東武鉄道~残された文書からみえるもの~」を開催している。
東武鉄道も、1941(昭和16)年12月8日の太平洋戦争開戦時から社会情勢の変化を受け、軍需路線の敷設、輸送計画の見直し、社員の徴兵への対応などを行ったほか、1945(昭和20)年から本格的に始まった米軍による本土空襲では、沿線に軍需工場があったことなどから終戦間際まで繰り返し被害を蒙った過去を有する。
この企画展では、戦中戦後に作成された東武鉄道の稟議や通達を中心に展示。これらの文書は断片的に残されているのみで、記録自体も終戦に近づくにつれて簡略化されていくが、一つ一つを読み込んでいくことで、戦時下の東武鉄道が交通インフラを維持するために奮闘した様子や、空襲被害の状況を浮かび上がらせている。
(プレスリリースより)
■開催期間
2025年8月5日(火)~10月13日(月・祝)
■会場
東武博物館2階 記念物・保存物コーナー
■主な展示品
昭和17年度東武鉄道文書綴より「人の雇入および就職に関する心得」「建築資材特配につき陳情の件」他 文書類約50点
米軍撮影航空写真、戦中戦後の女性従業員写真、昭和20年7月の運行整理ダイヤ他関連資料
■入場料
無料(ただし東武博物館入館料は必要)
◆詳しくはこちら(東武博物館ウェブサイト)



