阪神電気鉄道は、4月12日（土）に開業120周年を迎えるに当たり、2027年春に新型急行用車両3000系を導入するとともに、座席指定サービスを開始することを発表した。エクステリアカラーは、同社の急行用車両として長年愛されてきた「赤胴車」のイメージを受け継ぐ「Re Vermilion（リ・バーミリオン）」とし、既存の急行用車両についても順次統一していく予定。詳細は以下の通り。
▲3000系のイメージパース
■新型急行用車両3000系について
利用者の”たいせつ”に寄り添う車両でありたいという想いを込め、各所に様々な工夫をちりばめるとともに、最新技術を採用し、より一層、安心・快適な旅客サービスを提供する。具体的には、同社初となる座席指定サービスが提供可能な仕様を6両（1編成）のうち1両に導入するほか、快適性・省エネ性に優れた電気式戸閉装置やインバータ式空調装置を同社で初めて採用することなどにより、ストレスフリーな車内環境を目指す。更に、同期リラクタンスモータシステムを駆動システムに採用することで、消費電力を約60％削減（対8000系車両）する。
※車両の詳細は後日発表予定。
●車両コンセプト
「“かける”」
“掛ける” たいせつがギュッと。（＝様々な利用者に寄り添ったアイデアの掛合せ）
“駆ける” 急行用車両としての疾走感
“翔ける” 将来に向かってのさらなる飛躍
“架ける” 人と人、人と社会の架け橋
これら4つの“かける”をデザイン・設計に反映することにより、開業時から沿線の方々に身近な存在として寄り添うことで培ってきた徹底的な顧客志向（阪神らしさ）を実現する。
▲3000系のエクステリアコンセプト
●座席指定サービス
着席保証ニーズの高まりを受け、新型急行用車両3000系の6両（1編成）のうち1両で、同社初となる座席指定サービスを導入する。
※詳細（運行区間・料金等）は後日発表予定。
●エクステリアカラー
「Re Vermilion（リ・バーミリオン）」
長年利用者に愛されてきた「赤胴車」のバーミリオンの持つイメージを受け継ぎながら、明るい未来を“かける”車両にふさわしいカラーとして、「Re Vermilion」（注）を採用する。
（注）Re Vermilion とは、「赤胴車」の“バーミリオン”に“再び”という意味を表す接頭語“Re”を加えることで、皆様から永年ご支持いただいた「赤胴車」を継承し、期待に応え続ける車両になってほしいという思いを込めた名称。
●導入時期
2027年春
※当初は1編成で運用を開始し、順次運用本数を増加する予定。
■既存急行用車両のエクステリアカラーの統一
新型急行用車両3000系において、「Re Vermilion」を採用することから、既存の急行用車両についても同じカラーを用いたデザインに順次変更する。これにより、「阪神電車の急行用車両はバーミリオン」というカラーイメージの定着を図る。
※車両形式ごとのデザインについては決まり次第発表し予定。
※8000系車両については、2025年3月3日（月）発表のニュースリリース（リンクはこちら）のとおり、「赤胴車」のバーミリオンとする。
