▲今回「赤胴車」に復刻されるのは8000系電車。
‘12.12.9 阪神電気鉄道本線 三宮 P:小原正裕
(鉄道投稿情報局より)
阪神電気鉄道は、来る4月12日(土)に開業120周年を迎える。これにあたり、急行用の8000系を、2015年以前に存在した懐かしい「赤胴車」デザインに順次変更することを決定した。
8000系は1984(昭和59)年に、阪神優等車両伝統のバーミリオンとクリームのツートンカラー、いわゆる「赤胴車」の愛称で親しまれる塗装で運行を開始した。その後2001年度から2015年度にリニューアル工事が実施されたことに伴い、当時の最新型9300系に合わせた塗装に変更されて今に至る。
「赤胴車」自体は2020年6月に武庫川線で運行を続けていた7990・7890形が引退したことで姿を消したが、その後多くの旅客から「赤胴車」復活の要望があったことに伴い、開業120周年関連施策の一環として今回の復活に至った模様。
今回「赤胴車」デザインとなるのは8000系全19編成が対象で、2025年から3~4年をかけて順次施行されるという。なお最初に変更されるのは8215編成で、2025年5月下旬頃の運行開始を予定している。
鉄道会社における復刻・リバイバル塗装は、1編成のみ戻される例が多く、このように系式ごと全ての編成が復刻される例はあまり見られないため、レイル・ファンの間では早くも話題となっている。