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【28年ぶりの値上げへ】京王電鉄が運賃改定に踏み切った理由とは

2023.06.24

 京王電鉄は、2023年3月24日に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行っていたが、国土交通大臣の認可を受けられたことから、2023年10月1日より運賃の改定を実施すると発表した。

‘23.2.23 京王電鉄京王線 柴崎~つつじヶ丘 P:黒澤 鉄
(「鉄道投稿情報局」より)

 主な理由は、コロナウイルス感染症の影響により、利用者が同業他社と比較しても大きく減少していることによるものだというが、加えて、テレワーク等の新しい生活様式の浸透や中長期的な沿線人口の減少等により、今後もコロナ前の水準までの回復は見込めないと想定され、鉄道事業は極めて厳しい経営状況にあるという。

 また、2021年10月に発生した車内傷害事件を受けた防犯対策や、ホームドアなどのバリアフリー化推進にも予算が必要となるため、同社としては消費税率変更に伴うものを除くと、1995年以来28年ぶりの値上げを決断したという。

 なお、改定率は13.3%で、初乗り運賃はきっぷが130から140円へ、ICカード利用は126円から140円へと改定される。

 一方で、相模原線京王多摩川~橋本間の乗車キロに応じて設定している加算運賃は廃止となり、精神障がい者割引も導入される。

京王電鉄の運賃改定について

■実施日:2023年10月1日(日)

■改定率:平均で13.3%

■改定例
・初乗り運賃:1円単位運賃が126円から140円、10円単位運賃が130円から140円。
・最遠区間運賃:1円単位運賃が388円から430円、10円単位運賃が390円から430円。
・通勤定期運賃:普通旅客の運賃の値上げに合わせて改定
・通勤定期運賃:変動なし
・「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」座席指定料金(410円/1席)は変動なし

■障碍者割引
・対象と割引率:「精神障害者保健福祉手帳(1級)」を持つ利用者とその介護者をそれぞれ5割引。
※「精神障害者保健福祉手帳(1級)」を持っていても、本人単独での乗車時や、「精神障害者保健福祉手帳」の等級が2級・3級の場合は割引対象外となる。
・対象券種:普通乗車券(きっぷ)
※ICカード乗車券(PASMO等)、回数乗車券および定期乗車券は割引対象外となる。

本件に関するリリース

 

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