JR北海道では、同社留萌（るもい）本線（深川～留萌間）のうち、石狩沼田～留萌間（35.7km）について、鉄道事業廃止届出書を提出した。
かつてドラマ「すずらん」の「明日萌（あしもい）驛」の駅舎となったセットの建物に、イベントで灯りが点った。
‘21.12.26 留萌本線 恵比島 P：湯本大覚
（今日の一枚より）
留萌本線については、沿線自治体である深川市、秩父別（ちっぷべつ）町、沼田町、留萌市とJR北海道との間で協議が行われてきたが、石狩沼田～留萌間については2022年8月30日に、2023年3月末での鉄道事業廃止の方向で合意に至った。
そこで9月9日、鉄道事業法第28条の2（事業の廃止）に則り国土交通大臣宛に鉄道事業廃止届出書が提出された。
■廃止路線：留萌線の一部 石狩沼田～留萌間（35.7km）
■廃止予定日：2023年9月30日
※JR北海道としては、鉄道事業法第28条の2の規定に定められている廃止日の繰り上げの意向があり、沿線自治体とも了解が取れていることから、認められた場合は2023年4月1日廃止（最終運行日：2023年3月31日）に繰り上げる。
■深川～石狩沼田間について
留萌本線で残る深川～石狩沼田間（14.4km）も、沿線自治体との間で2026年3月末での鉄道事業廃止で合意に至っている。
【編集部追記】留萌本線は元々は深川～増毛（ましけ）間（66.8km）を結んでいた地方幹線。日本海沿いに走る留萌～増毛間は2016年に廃止されている。途中の恵比島（えびしま）駅は、1999年に放送されたNHKの朝ドラマ「すずらん」の「明日萌驛」のロケ地となり、一躍脚光を浴びたこともある。当時のセットで建てられた駅舎（本来の駅舎とは別）は今も観光名所として残されている。
