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西武鉄道多摩川線の車両交換、たぶんほとんどの人が見たことないはず…全線開通100周年で動画大公開!

2022.06.21

 西武鉄道には12路線(総旅客営業キロ176.6km)があるが、その中で唯一、他の西武線と接続していないのが、武蔵境~是政間(8.0km)を結ぶ多摩川線である。この路線が2022年6月20日、全線開通100周年を迎えた。

▲地上時代の武蔵境駅。(プレスリリースより)

 多摩川線は、最初は多摩鉄道の路線として、1917年10月22日に境(現:武蔵境)~北多磨(現:白糸台)駅間が開業。その後、1919年6月1日に北多磨~常久(現:競艇場前)駅間、1922年6月20日に常久~是政駅間が開通し、現在の全線8.0kmの路線になった。開通当初は蒸気機関車が走っており、旅客輸送のほか、多摩川の河原付近から採取された砂利などの貨物輸送を行っていた。現在の都立多磨霊園が1923年に開園し、1929年に最寄り駅として多磨墓地前(現:多磨)駅が開業。これにより現在の6駅が揃った。

 現在は、3ドア4両編成の電車がワンマン運行しており、都市近郊路線では珍しい平日・土休日とも同じダイヤで、武蔵境~是政駅間を12分で運行している。

多摩川線車内に掲出の停車駅案内。(プレスリリースより)

多摩川線で活躍する101系はカラフルだ。(プレスリリースより)

 多摩川線は、前述の通り他の西武線との接続がないため、車両の検査の際はJR線での甲種輸送によって車両を輸送している。搬出される車両は白糸台車両基地で1日かけて必要な準備を行い、終電車発車後に武蔵境駅にて、JR 線経由で運ばれてきた検査済みの車両と交換される。今回、多摩川線全線開通100周年記念として、年に4~5回しか行われない甲種輸送を紹介する動画が西武鉄道公式として制作され、 YouTube チャンネルにアップされた。武蔵境駅での車両交換は、深夜帯に行われること、高架上の駅であることから観察することが非常に難しく、全貌が明らかにされたのは初めてのことではないだろうか。

 動画を見ると、JR貨物の機関車が武蔵境駅の八王子寄りの渡り線から西武の線路に入線してきて、駅ホーム直前まで進入する。普段は電車しかいないはずの同ホームに機関車がギリギリまで寄せてくる画面だけでもインパクト大だ!

武蔵境駅。P:三ツ矢健太

新小金井駅。P:三ツ矢健太

白糸台車両基地。P:三ツ矢健太

是政駅。P:三ツ矢健太

詳しくはこちら
西武鉄道WEBサイト

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