JR北海道は、「SL冬の湿原号」で運用するC11 171について、1月15日の試運転時に故障が発覚したことから、本来1月22日から今シーズンの運行を予定していたが、当面牽引機をDLに置き換えて運行すると発表した。
▲1月13日の報道向け試乗列車時のC11 171。
‘22.1.13 釧網本線 標茶 P:伊藤岳志
故障時の状況としては、1月15日に試運転のために車両基地である釧路運輸車両所から出発しようとした際、不規則な排気音が発生。直ちに運転を中止し、調査を行ったところ、蒸気を動力に変える「蒸気室」のピストン内部品(ピストンリンク)が割損しており、これによって蒸気が漏れ、運行が出来ない状態であると判明したもの。
この部品は、先日の全般検査時に新しく製作して交換した部品であり、詳細な原因を調査中。
(プレスリリースより)
■「冬の湿原号」牽引機をDLとして運転する日
2022年1月22日(土)、23日(日)、28日(金)、29日(土)、30日(日)
※2月以降の運転日の指定券発売は見合わせている。
※今後の運転計画や指定券発売日は決まり次第告知される。
■当面の対応
割損した部品を新たに製作する。
■その他
・DL牽引への変更に伴い、座席指定料金は1,680円→530円へと値下げする。
・指定券発売機・えきねっとでは発売を停止しており、購入はみどりの窓口で行う。
・DL牽引への変更を理由に旅行を中止する場合は、無手数料払い戻しとなる。
・既に購入済の指定席券で、DLへの変更を承知の上で乗車した場合、旅行後に差額の払い戻しがある。