プロカメラマンの山下大祐さんが、2021年2月に新宿のオリンパスプラザ東京で開催した個展「描く鉄道。」のアゲイン展を大阪でも開催する。
P:山下大祐
昨年末でオリンパスギャラリー大阪が営業終了となったため、西日本の多くの方にご覧いただけなかったのが心残りであったことから、新たに鉄道写真の展示実績なども豊富な大阪のギャラリーで機会を作ったとのこと。
■開催日時
2021年12月23日(木)〜28日(火)
10:00〜20:00(最終日16:00まで)
■会場
MAG 南森町アートギャラリー
大阪市北区東天満2-10-16
TEL.06-6353-1866
🔶アクセス情報
■作者からのメッセージ
昔見たテレビで南米ペルーにあるナスカの地上絵を紹介するのに使われていた「幾何学的」という言葉。
意味などろくに調べもしなかったが、私の記憶に残り続ける言葉である。ある日、鉄道を撮る理由を考えることがあった。そのとき頭に浮かんだのがまさにこの言葉だった。私は幼いときから鉄道に幾何学的魅力を見ているのかもしれない。そう思った。しかし鉄道のことを知るほどに、その背景には偶発的な自然があり、鉄道によって豊かなる人がいる。表裏一体の非幾何学の存在を見るのである。ナスカの地上絵にしても表面の砂を少し掘って描いたというではないか。空からずっとカメラを寄せていったとして、乾燥した砂の粒が見えてくるころには、もうその地上絵は幾何学的などとは形容できないだろう。
ようやくわかってきたことは、私が鉄道に感じる幾何学的魅力は相反するものを見出す面白さにあるということ。それを描き表現することの喜びである。