JR九州は、2022年度秋ごろの西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)の開業を見据え、イタリアから新規購入したレール削正車を追加投入する。同社は九州新幹線の線路保守作業の一環として、大型の保守用車(レール削正車)を用いてレール表面を削ることにより、レール表面の傷の発生予防に取り組んでいる。詳細は以下の通り。
(JR九州プレスリリースより)
■レール削正車について
・搭載された16個の砥石でレール頭部を削る(削正する)大型の機械。
・定期的にレールを削正し、傷が発生しやすくなった表面部分を除去することでレールの寿命を延ばすことができる。
・レールの表面を滑らかにすることで、騒音発生を軽減できる。
■主要スペック
●製作国
イタリア
●メーカー
スペノ・インターナショナル社(スイス)
●全長
約38m(3両編成)
●重量
約120t
●最高速度
70km/h
●作業時速度
4~6km/h
(一晩あたり700m程度削正)
■使用開始時期
2021年11月頃
※追加投入する削正車は、九州新幹線(博多~鹿児島中央間)の線路保守作業に使用される。
■その他
・西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)を含めて、レール削正車2台体制で線路保守が行われる。
・追加投入する削正車は現在イタリアから輸送中であり、2021年7月15日(木)に熊本港(熊本市西区新港)にて陸揚げされた後、熊本新幹線保守基地(熊本市南区富合町)へ搬送される予定