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札幌市電 「連結車」の生き残りM101、引退決定

2021.06.10

 札幌市電の運行を2020年より担っている一般財団法人 札幌市交通事業振興公社は、1961年に製造された路面電車M100形M101号車の営業運用を2021年10月31日(日)をもって終了すると発表した。

(札幌市交通事業振興公社WEBサイトより)

 M100形は、ラッシュ時の切り札として当初はM100形+Tc1形という2両連結で運行する「連結車」として登場、1編成2両のみが製造された。通称は「親子電車」で、ラッシュ時以外はTc1を解結して運行する狙いがあったが実際にはかなりの手間を要したため、ほぼ固定編成として運用。増備は連接車(札幌市ではこれも連結車と呼んだ)であるA800~A830形に移行し、結果的にこの形態は本形式1本のみに終わった。Tc1は1970年に外され(現在札幌市交通資料館に保存)、それ以来M101号は単独で他のボギー車と共に長年活躍。近年は唯一デザートイエローとダークグリーンの旧塗色が残されている車両でもあった。形式の「M」は上記の経緯による連結車のうちの「親」となる両運転台車を示す記号である。

 公社では営業終了にともない、引退関連企画を準備中で、詳細は同公社WEBサイトにて告知されるとのこと。

▲写真右がM101号。左の3300形と比べると角が丸いせいもあるがずいぶん小柄に見える。’16.5.4 札幌市交通局市電 電車事業所(敷地外から撮影) P:羽山 健

🔶詳細はこちら
🔶札幌市交通事業振興公社WEBサイト

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