富士急行株式会社は、2022年4月を目途に鉄道事業を分社化すること、分社化に先立ち子会社を設立することを決定した。
‘20.1.19 富士急行大月線 寿〜三つ峠 P:鈴木 陽
(今日の一枚より)
同社グループは、富士山周辺エリアを中心に運輸事業、不動産事業、レジャー・サービス事業などを行っているが、運輸事業のうち鉄道事業については、モータリゼーションの進展、長引く地域経済の落ち込みや公共事業の縮小、少子高齢化、生活様式の変化、直近では新型コロナウイルス感染症の影響により国内外の観光客が激減するなど、外部環境が激変していた。そのような環境においても即応する機動性を確保しつつ、「富士山に一番近い鉄道」として国内外観光客、並びに地域住民の生活の足として今後も鉄道事業の経営を続けていくべく、再編を実施するもの。
注目すべきは新たに設立される鉄道事業の新会社(富士急行の100%子会社)の社名で、「富士山麓電気鉄道」と発表された。これは1926~60年に使用されていた社名で、会社名としては実に61年ぶりに復活することになる。この子会社は2021年5月に設立され、2022年4月1日に分割効力発生(=実質的な分社化)される予定となっている。
▲河口湖駅前に保存されている、富士山麓電気鉄道開業時の車両、モ1号。
‘16.5.20 富士急行河口湖線 河口湖 P:鉄道ホビダス