2020年3月末に閉館した加悦SL広場は保存車両の引き取り手を募集していたが、今回保存車両の一部が与謝野町などに譲渡されることが報道された。概要は以下の通り。
■与謝野町に譲渡される車両
▲ハ4995 もとはハ4999として1893年に鉄道作業局新橋工場で造られた木造の二軸客車。屋根は明かり取りのある二重屋根となっており、車輪は松葉スポーク車輪となっている。
▲ハブ3 ドイツのバンデルチーベン社製の客車。車体の半分は荷物室になっており、車輪は松葉スポークとなっている。
▲2号蒸気機関車 イギリスのRobert Stephenson(ロバート・スチーブンソン)社で造られた、軸配置1-Bのタンク機関車。官営鉄道の大阪~神戸間建設に使用され、翌年からその区間の旅客列車に使用された。2005年に機関車台帳とともに国の重要文化財に登録。
■NPO団体に譲渡される車両
▲キハ101形 キハ101は、1936年に加悦鉄道10周年を記念して日本車輌製造で造られた気動車。この車輌の最大の特徴は、片方がボギー台車、もう片方が1軸という「片ボギー」と呼ばれる車軸配置で、現在残っているのは日本ではこの1両のみとなっている。与謝野駅裏の町有地で本車両と他2両がNPO団体により動態保存が行われる予定。
写真はすべて林 優太(愛知県)(RM NEWS投稿)より。