JR北海道では、これまで運行してきた在来線用高速軌道検測車「マヤ34形」について、老朽化のため新型の軌道検測車「マヤ35形」を新たに投入することを発表した。 この新型軌道検測車「マヤ35形」は、これまで実施することが出来なかった積雪時での軌道変位の検測について、測定方法を変更することで可能とするほか、線路状況を撮影する画像処理装置を搭載し収録することができる。また、今までは構造物との離れを人が定規で測定していたものを、光波により連続かつ自動で測定可能となり、効率的で高精度な検査体制が実現する。 ▼新型軌道検測車(マヤ35形)外観イメージ。 画像提供:JR北海道◆車輌形式 マヤ35形(動力を有しない事業用客車) ※「マ」:車輌の重量を示す記号 ※「ヤ」:試験車を示す記号◆車輌概要・最高運転速度 110km/h ※軌道検測車の牽引は、キハ40形気動車または機関車で実施する(キハ40形気動車との編成時は95km/h)。・車輌外観 北海道新幹線H5系と同系色のグリーン色をベースに、沿線を彩る紅葉のオレンジ色、雪原の白色が、軌道検測車の走行とともに流れ動く様子をイメージしたデザインとなる。・製作費 約14億円(車輌および検測装置を含む) ※国からの支援を活用した安全投資の要件◆今後の予定・車輌完成 2017(平成29)年5月・各種試験など 2017(平成29)年5月~2018(平成30)年3月 (車輌の性能確認、検測装置のデータ検証など)・運行開始 2018(平成30)年4月●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●JR北海道 ウェブサイト