京阪電気鉄道株式会社では、2017(平成29)年度上期を目指して導入を進めている座席指定の特急車輌の名称およびデザインについて決定した。 名称については、大阪~京都間の通勤や観光のあらゆるシーンにおいて「ちょっとしたぜいたく感」を、という思いから「プレミアムカー」に決定した。これに伴い、京阪特急の伝統的なシンボルマークである鳩マークとプレミアムカーのグレード感を表す三つ星を組み合わせ、プレミアムな車輌と旅客サービスを表現したエンブレムを作成、「プレミアムカー」の外観や内装などにあしらわれる。 外観デザインについては、雅やかな京都への旅を想起させる京阪特急のカラーイメージはそのままに、特別車輌の乗降口としての存在感をより際立たせる金色を扉周りに配している。また、京阪電車では初となる1扉車へと改造し、金色の扉をより特別なものとして位置づける。 また、内装は漆黒色とやわらかな生成り色を基調とした落ち着きある空間に、金色をアクセントカラーとして配した。シートは、快適性とパーソナル空間の演出にこだわって、オリジナルのリクライニングシートを新たに導入。乗客がそれぞれに快適に過ごせるよう、2+1の3列配置となる。 「プレミアムカー」は京都側から6輌目(大阪側から3輌目)の6号車に組み込まれる。 この「プレミアムカー」導入へ向けて、特急車輌8000系の改造工事が開始され、9月24日(土)より8輌編成の8000系車輌の一部を7輌編成に変更して営業運転するほか、一部列車の使用車輌や発着番線が変更される。なお、ダイヤ変更は行わない。詳しくは、各駅に掲出するポスター、または9月中旬頃より、京阪電気鉄道ウェブサイト(http://www.keihan.co.jp/traffic/)で案内される予定。 なお、利用料金、チケットの予約、発売方法、アテンダントサービスなどについては現在検討中であり、今後内容が確定次第発表される予定。「プレミアムカー」は、現在試作モデルを製作中で、今秋の「ファミリーレールフェア」(寝屋川車両基地で開催)にて展示される予定。●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●京阪電気鉄道 ウェブサイト