京王電鉄株式会社は、勤務先や外出先から帰る際、長距離区間利用者の着席ニーズに応えるため、2018年春に有料の座席指定列車の運行を開始する。 座席指定列車は平日・土休日の夜間帰宅時間帯に、新宿発・京王八王子行き、新宿発・橋本行きで運行する。 また、座席指定列車の運行開始に向けて、新型車輌「5000系」を導入する。新型車輌はクロスシートからロングシートへ転換できる座席を採用し、座席指定列車の時はクロスシート、その他の時はロングシートにして運行する。 ▼新型車輌5000系(イメージ) 画像提供:京王電鉄【座席指定列車サービスの概要(予定)】(1)開始時期 2018年春(2)行先 ①新宿発・京王八王子行き ②新宿発・橋本行き(3)時間帯 平日・土休日の夜間帰宅時間帯(4)投資額 約100億円(5)料金 未定(6)愛称 未定【新型車輌の概要】(1)車輌形式 5000系(2)導入両数 50輌(10輌固定×5編成)(3)製作会社 株式会社総合車両製作所(4)車輌の特徴①新たなサービスに合わせてデザインを一新 外観はシャープな正面形状を採用し、既存車輌との違いを明確にするとともに、正面のカラーリングに黒を用いることにより、スマートな列車を表現。 また、内装は沿線にある「高尾山」の木々の深いブラウンと、「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフに華やかな室内空間を表現し、上質さを演出。②京王初、クロス/ロングシート転換座席の導入 座席指定列車として運行する時はクロスシート、その他の時はロングシートに転換できる座席を導入。▼(左)クロスシート時と(右)ロングシート時。(イメージ) 画像提供:京王電鉄③車いすスペース・ベビーカースペースを各車輌に設置 車いすやベビーカー利用者にも安心・快適に利用できるよう、各車輌に車いすスペース・ベビーカースペースを設置。④車内案内表示器の充実 クロス/ロングシートのどちらの状態でも画面が見やすいよう、ドア上に加えて天井部にも液晶画面を用いた車内案内表示器を設置。⑤快適性向上の車内装備 乗客が快適な移動時間を過ごせるよう、空気清浄機や無料公衆無線LAN、電源コンセントなどの各種装備を搭載。⑥さらなる省エネの推進 消費電力の削減を図るため、新型VVVFインバータ制御装置やLED照明、新技術の車上蓄電池システム(※)を導入。※車上蓄電池システム 電車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を車輌に搭載した蓄電池に充電し、電車が走行する際の電力として供給するシステム。導入により回生電力の利用効率を高め、電車の走行電力のさらなる削減を図るほか、停電時は自力走行にて橋梁などの場所から移動させることが可能。○問合せ先 京王お客さまセンター TEL 042-357-6161(9:00~19:00)●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●京王電鉄 ウェブサイト