西武鉄道では、優雅な空間と時間を楽しむことのできる「観光電車」の開発に着手した。沿線各地域の活性化と新しい旅行スタイルの提供を目的として、2016年春にデビューを予定している。観光電車の開発は2015年度までの西武鉄道100年アニバーサリーの集大成であり、つぎの100年に向けて新たに運行を開始する。 この電車は、現在、飯能~西武秩父駅間を中心に運行している4000系車輌をベースにリメークしたもので、従来の通勤車輌や特急車輌とは趣きを変え、西武線の代表的な観光地である「秩父」をモチーフとし、自然を貫く荒川の水の流れを車輌のエクステリアに取り入れてダイナミックに表現する。そして、車輌のインテリアには沿線の伝統工芸品や地産木材を一部に使用する予定。 また、首都圏を走る電車の中であっても非日常感を楽しんで頂くため、「乗って楽しい」「食べて美味しい」をテーマに全ての座席で食事が楽しめる空間とし、乗車駅から下車駅までの景色の移ろいと美味しい料理を味わいながら、忙しい時間から解放された特別で優雅な時間をお届けする。 さらに、車内演奏会や映画上映会、各種体験コーナーの設置、車内での結婚式&披露宴などが開催可能なスペースを備え、国内のお客さまから訪日外国人のお客さままで様々なニーズにあわせた貸切運行も予定している。 ▼「観光電車」外観(イメージ) P:西武鉄道【西武鉄道「観光電車」概要】◇仕様(1)車輌形式 4000系車輌(4輌1編成をリメーク)(2)車輌愛称 未定(3)編成定員 4輌編成/52名(4)運行開始 2016年春以降を予定 ※具体的な運行開始日はあらためて告知する予定(5)運行区間 池袋~西武秩父間・西武新宿~西武秩父間・西武新宿~本川越間などを予定(6)運行日 臨時電車として、土休日を中心に年間100日程度の運行を予定 ▼オープンキッチンスペース(3号車)(イメージ) P:西武鉄道◇車輌編成 西武新宿・飯能方より 1号車 多目的スペース・トイレ 2号車 オープンダイニング26席 3号車 オープンキッチンスペース 4号車 オープンダイニング26席▼2号車(左)と4号車(右)オープンダイニング(イメージ) P:西武鉄道◇食事内容 新しい食と旅のスタイルを優雅に楽しんで頂ける内容を予定している。 具体的な食事の内容はあらためて告知する予定。◇クリエイティブ 西武鉄道観光電車は各方面のスペシャリストの意見や協力により、乗客に新しい旅のスタイルを楽しんで頂けるよう努めていく。 ◆総合プロデュース・オペレーション 株式会社NKB ◆エクステリア・インテリアデザイン 隈研吾建築都市設計事務所 隈 研吾 ◆シンボル・ロゴデザイン フレイム 古平正義 ◆ネーミング・キャッチコピー開発 谷山広告 谷山雅計(敬称略)◇問合せ先 西武鉄道お客さまセンター TEL 04-2996-2888 音声ガイダンスの案内により、メニューを選択。(営業時間 平日9:00~19:00 土休日9:00~17:00)●詳しくはこちらを参照(pdf形式)●西武鉄道 ウェブサイト