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原信太郎 海外鉄道映像公開

2014.02.05

 原鉄道模型博物館では、原信太郎館長が、戦前から、また世界中で鉄道の動画フィルム撮影をしており、16mm、8mm他の素材をたくさん所有しているが、この映像の修復・デジタル化作業を進めており、それらの映像について、第一回目の公開をする。今回は、海外鉄道映像で、原信太郎氏自身が解説している。

 2月7日(金)~3月17日(月)に、下記4本(約2時間)を上映する。



○公開日時

 2014年2月7日(金)~3月17日(月)

 11:15~、13:15~、15:15~ 1日3回上映



○公開内容



◆Rocket 150(1980年5月 約60分)

「イギリスの機関車の歴史上の名車が続々登場!」

 鉄道史上、その後の歴史を決定したと言っても過言ではない「レインヒル・トライアル」。この競技会はリバプール・アンド・マンチェスター鉄道が採用する蒸気機関車を決定するためのオーディションのようなものであった。1829年10月に行われ、この時、ジョージ・スチーブンスンのロケット号が、安定性・走行能力ともに圧倒的に優れ、優勝した。その後、彼の会社はイギリスのみならず世界に機関車を製造販売し、鉄道の父と言われるに至る。この競技会から150年を記念し、レインヒルで、当時の機関車から現代の機関車を一同に披露したフェスティバル「ロケット150」で、原信太郎氏はカメラを回していた。次から次へと登場する名車の数々69輌。それらを原信太郎氏本人が解説している。



◆Great Little Trains of WALES(1980年5月 約20分)

「ウエールズのナローゲージが楽しい」

 ウエールズは、ゆるやかな丘陵地帯の多いブリテン島の中では唯一山岳地帯であり、石炭やスレートなどの産業革命を牽引する原材料の産地である。ここでは、フェスティニオグ鉄道597mmなど、2フィート前後のナローゲージの鉄道が残っている。原信太郎氏は、これらの鉄道を取材。保存鉄道の多いイギリスならではの風景である。



◆台湾 阿里山森林鉄路(1968年11月 約20分)

「急勾配を力強く走る登山鉄道」

 阿里山森林鉄路は、72.7kmで2,250mも登り、ループ線やスイッチバックを組み合わせた材木を運ぶための登山鉄道。軌間762mm。周囲の風景は熱帯から温帯へとガラリと変わり、またトリプル・スパイラルの軌道は先ほど見た山村が谷底に見えてくる。原信太郎氏が乗車した当時は日本車両製のディーゼルであり、歴史的にも見ごたえのあるもの。



◆スイス レーティッシュ鉄道(1971年4月 約20分)

「原信太郎の解説がこの鉄道の車輌の魅力を伝える」

 世界遺産ともなったこの鉄道は、氷河特急や、高い石橋のループ線を走る美しい風景などでも、ファンには馴染み深い。原信太郎氏はイタリアから乗車し、ベルニナ山脈を越え、サンモリッツを経由し、さらにクールやアンデルマット、ゲシューネンへ。最高高度2253m、高度差1824mを最急勾配70パーミル、最急曲線半径45mで越えるベルニナ線は、箱根登山鉄道の手本となった。4月末でありながら山頂では雪景色と吹雪で、風景は楽しめないが、登場する多くの車輌は原信太郎氏が後に模型化しており、博物館でも走行する姿を見ることができる。


詳しくはこちらを参照


原鉄道模型博物館 ウェブサイト


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