釧路市立博物館では、平成26年1月25日より企画展「釧路炭田の炭鉱と鉄道」を開催する。
「炭鉱は輸送業である」の言葉があるように、鉄道を中心とする輸送力の確保が重要であり、釧路炭田地域でも大正時代より炭鉱鉄道が建設されてきた。
しかし戦後の国内炭鉱斜陽化の中で、雄別鉄道、尺別鉄道、明治鉱業庶路専用線が炭鉱の閉山とともに、また石炭輸送も目的の一つとしていた国鉄白糠線も閉山13年後に廃止となった。雄別鉄道は早くから気動車を導入、貨客分離を図り、釧路市の発展とともに炭鉱鉄道から近郊鉄道へ変化していく中での廃止であった。
また釧路臨港鉄道(現 太平洋石炭販売輸送臨港線)は、1960年代に特筆すべき高度な 輸送近代化が図られ、現在も国内唯一の坑内掘り炭鉱「釧路コールマイン」の石炭輸送を担っている。
本企画展では各鉄道の石炭輸送とその変遷を、各鉄道のOBや鉄道愛好家から貸し出された写真、鉄道部品やきっぷ、実物資料、鉄道模型を用いて紹介する。
○期間
平成26年1月25日(土)~3月30日(日)9:30~17:00(月曜・祝日休館)
○会場
釧路市立博物館マンモスホール(無料)
○主催
釧路市立博物館・釧路臨港鉄道の会
○共催
釧路市立博物館友の会
○後援
雄別鉄道OB会・釧路臨港鉄道OB会・SL愛護保存会・東京尺別会
○協力
太平洋石炭販売輸送株式会社
【関連行事】
(1)鉄道と炭鉱の話を聞く会
各鉄道OBの石炭輸送での奮闘について 全4回
・第1回 雄別鉄道編 2月9日(日)13:30~16:00(講堂にて・無料・申込不要)
・第2回 国鉄編 3月2日(日)
・第3回 尺別鉄道編 3月9日(日)
・第4回 釧路臨港鉄道編 3月16日(日)
※第2~4回は、それぞれ13:30~14:30(展示会場にてフロアトーク・無料・申込不要)
(2)現場で学ぶ「石炭基礎講座」【鉄道編】(鉄道現場見学会)
太平洋石炭販売輸送の春採駅・知人貯炭場、釧路製作所(雄別鉄道の機関車)などを見学する。
・日時 3月22日(土) 13:00~15:30
・集合 博物館
・費用 50円
・定員 20名(定員を超えた場合は抽選)
・募集 3月9日(日)までに博物館窓口・郵便ハガキ・FAXにて受け付ける。
・申込先 釧路市立博物館 〒085-0822 釧路市春湖台1-7
FAX 0154-42-6000
(3)第5回 炭鉱映画祭
毎年好評の炭鉱映画祭を、今回は「炭鉱と鉄道小特集」として開催。石炭輸送に関わる鉄道記録も上映する。
・日時 2月16日(日)13:30~16:00
・申込 不要
・費用 無料
○問い合わせ
釧路市立博物館
TEL 0154-41-5809