箱根登山鉄道株式会社では、このほど新型車輌の車輌デザインおよび概要を発表した。新型車輌の導入は、1989年以来25年振りとなり、デザインコンセプトは「伝統と現代性を併せ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン」としている。特に車輌前面には大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用、また外観の色彩は、従来から登山電車のイメージカラーである「バーミリオンはこね(Vermillion Hakone)」を基本色にシルバーを配色した。室内には、木目調化粧板や強化木を採用し、暖色系をメインに配色した落ち着いたやさしい雰囲気を醸成している。
さらに、箱根登山電車初となるVVVFインバータ制御の採用による使用電力の削減に加え、室内照明・前照灯などの照明にLEDを採用、オイルフリー型電動空気圧縮機も搭載し、環境対策への取り組みを進めている。
なお、当初計画よりも竣工・営業開始は半年ほど遅れる見込みで、現時点では2014年11月頃の営業運転開始を予定している。
【車輌概要】
・形式 3000形
・編成 1輌固定編成(編成長約14.0m)
・製造輌数 2輌
・総製作費 約8億円(2輌分)
・竣工 2014年4月(予定)
・営業運転開始 2014年11月(予定)
【車輌デザイン】
岡部憲明アーキテクチャーネットワーク
※2013年6月5日時点の計画であり、今後、営業開始までの間にそれぞれの計画に変更等が生じる場合あり。
▲P:箱根登山鉄道ニュースリリースより