西武鉄道では、2012(平成24)年6月30日(土)にダイヤ改正を実施する。
今回のダイヤ改正は、池袋線系では石神井公園―練馬高野台間に完成する複々線の上り部分および石神井公園駅の折返し線設備と下り線待避設備完成(石神井公園駅下り線ホームの全面使用開始は6月23日から)により、優等列車と各駅停車双方の乗り継ぎを便利にする。また、池袋駅での優等列車の発車時刻を均等な間隔に見直すことにより、わかりやすいダイヤに変更する。
新宿線関係では、運行形態を全面的に見直し、昼間時の発車時刻を均等な間隔にし、わかりやすいダイヤに変更するほか、各駅停車の所要時分を最大で6分短縮する。
拝島線では、平日朝間時の混雑緩和を図るほか、多摩湖線では、平日朝間時の一部列車を西武遊園地―国分寺の直通運転を実施、上り一橋学園始発の一部を萩山駅始発に延長し、利便性を向上する。
ダイヤ改正の概要は次の通り。
池袋線関係(池袋線、西武秩父線、西武有楽町線、豊島線、狭山線)
①石神井公園駅での乗り継ぎを改善
石神井公園―練馬高野台間の複々線の上り部分および石神井公園駅の折返し線設備と下り線待避設備の完成により、優等列車と各駅停車の乗り継ぎをより便利する。これに伴い、一部列車の運転区間と列車種別の見直しを行なう。
②練馬高野台始発をすべて石神井公園始発に変更
石神井公園駅の折返し線設備完成により、平日朝間時の練馬高野台始発7本をすべて石神井公園始発に変更。これにより、上りの優等列車から各駅停車への乗り継ぎをより便利にする。
③池袋駅での優等列車の発車時刻を見直し、わかりやすいダイヤに変更
昼間時および夕間時の優等列車の池袋駅発車時刻を均等間隔とし、わかりやすく整理。石神井公園駅での優等列車と各駅停車の乗り継ぎをより便利にする。これに伴ない、昼間時の運転本数・運転区間・列車種別の見直し、夕間時の運転区間・列車種別の見直しを行なう(平日夕間時に運転の通勤準急は、快速または準急に変更)。
④稲荷山公園―西所沢間利用客に対する、上り特急列車への乗り継ぎ改善
上り特急列車が先行の列車を追い越す駅を小手指駅から清瀬駅に変更することにより、稲荷山公園―西所沢間利用客の、上り特急列車への乗り継ぎをより便利にする(一部列車を除く)。
新宿線関係(新宿線、西武園線、国分寺線、拝島線、多摩湖線)
①拝島線 平日朝間時の混雑を緩和
平日朝間時、萩山駅での併合・分割作業(上り:拝島方面および西武遊園地方面からの列車の連結、下り:拝島・西武遊園地行きの切り離し)を一部廃止することにより、拝島線の6輌編成を10輌編成または8輌編成に変更。これにより、拝島線の混雑を緩和する。
②多摩湖線 平日朝間時の運行形態変更
平日朝間時、多摩湖線の一部列車を西武遊園地―国分寺間で直通運転(上り3本、下り2本)する。また、一橋学園始発2本を萩山始発に延長、8時台の萩山発国分寺行きを4本から6本に増発。
③新宿線・拝島線の昼間時運行形態を全面的に見直し、所要時間を短縮しわかりやすい
ダイヤに変更
○列車種別を整理し、均等な間隔で運転
昼間時の列車種別を特急・急行・各駅停車に統一し、均等な間隔で運転することで、わかりやすいダイヤに改善。これに伴ない、快速急行および拝島快速の列車種別を廃止する。
○各駅停車の所要時間を短縮
昼間時の優等列車と各駅停車の乗り継ぎ駅を上りは上石神井駅、下りは鷺ノ宮駅に統一し、運転本数・運転区間を見直す。これに伴ない、各駅停車の途中駅における急行通過待ちをなくし、最大で上り6分、下り3分短縮する。
山口線は、池袋線および新宿線のダイヤ改正に合わせ時刻を変更。また多摩川線のダイヤ改正は行なわれない。