JR北海道では、札沼線(愛称:学園都市線)桑園―北海道医療大学間の電化設備整備が完了し、現在、試運転など新型電車の準備を進めているが、第一次電化開業として2012(平成24)年6月1日(金)から同線の一部列車を電車化し、ダイヤの変更を行なう。
なお、今年10月には全面開業を予定しており、札幌―北海道医療大学間の列車を全て電車化する計画。
★札幌―北海道医療大学間の列車100本のうち69本を電車化
札幌―北海道医療大学間に投入する電車は721系、731系、733系、735系の3ドア・冷房車輌で、札幌圏全体として共通で運行する。電車化による性能向上により、46本の所要時分を1~9分短縮する。
また、201系気動車使用の18本とあわせて、100本中87本が3ドア・冷房車輌となる。
※石狩当別―新十津川間のワンマン列車については時刻の変更はない
※札幌15:00発の浦臼行きは石狩当別行きとなり、石狩当別で浦臼行きに乗り換え
★新型通勤電車(733系・735系)を札幌圏全体に投入
札沼線以外にも新型通勤電車(733系・735系)を運行し、車内の快適性を向上する。これにより札幌圏のロングシートタイプ車輌の運行割合が増加する。
■新型通勤電車投入輌数と時期
○733系電車36輌のうち18輌を6月に投入。残り18輌は10月投入予定。
○735系電車6輌を6月に投入。
※運用上の都合により、6月1日よりも早く営業運転に使用する場合がある
■新型通勤電車運行区間
○札幌―北海道医療大学間
○小樽―札幌―滝川間
○札幌―新千歳空港・苫小牧間
733系は、旭川・室蘭方からクハ733-100代(Tc1)+モハ733-100代(M)+クハ733-200代(Tc2)の3輌編成(1M2T)でロングシート車。最高速度は120km/hで、731系・721系と連結して最大6輌で運転が可能(201系気動車とは併結不可)。
車体は735系がアルミ合金であるのに対して、733系はステンレス鋼(先頭部はどちらも鋼鉄製)となり車体幅を拡大。編成定員は735系が428人であるのに対し、733系は439人(座席定員はどちらも148人)となっている。