三菱大夕張鉄道保存会では、夕張鉄道の協力により、昨年に引き続き産業遺産や廃線跡を巡るバスツアーを実施する。
夕張川上流部に位置する夕張市鹿島地区は現在建設工事の進む夕張シューパロダムにより、やがて水没する運命にある。同地区は明治末期に開発された大夕張炭鉱の移転により昭和初期より発展し、人口2万の炭鉱集落として栄えた。また、そこで掘り出された石炭は三菱大夕張鉄道(1911~1987年)や国鉄夕張線(現石勝線支線・1982年~)で全国の消費地に運ばれ日本の近代化を支えた。今秋には国道の切り替えも予定されており、三菱大夕張鉄道廃線跡の南大夕張以北の探訪も困難が予想される。
第二回となる三菱大夕張鉄道保存会企画による「夕鉄バスで行く・夕張廃線跡ツアー」は、往路は野幌・栗山など夕張鉄道(1926~1975年)の経路をたどり夕張市に入り、ツアーにあわせて特別開館されるSL館(夕鉄14・三菱大夕張No.4等)、南大夕張駅跡で保存車輌(ラッセル車キ1・客車スハニ6等)を見学し、復路はずり山の麓にひっそりと残る三菱大夕張炭鉱坑口から、旭沢橋梁や森林鉄道の三弦橋を見学、石炭が掘り出され運ばれた鉄路をたどり安平町鉄道資料館(旧追分町・D51 320)を見学する。
▲石炭輸送に活躍した夕張鉄道21号機(栗山公園)。 写真提供:三菱大夕張鉄道保存会
■出発日
2011(平成23)年7月31日(日) 8時出発 18時頃帰着予定
■集合場所
夕鉄バス「札幌大通(西3)」ほか
■ツアー料金
3,300円(募集人員40名・最少催行人員30名・昼食は各自)
■旅行企画
三菱大夕張鉄道保存会
■旅行主催
夕鉄旅行センター
北海道知事登録旅行業 第2-167号
社団法人全国旅行業協会会員
江別市東野幌町12番地4(夕鉄バスターミナル内)
TEL:011-382-1101
■申込先
夕鉄旅行センター
TEL:011-382-1101
※航空券・宿泊の手配可能