京成電鉄は28日、7月17日の成田スカイアクセス開業に伴なうダイヤ改正の概要を発表した。
今回のダイヤ改正では、“スカイライナー”を全て成田スカイアクセス経由とし、新型スカイライナー車輌(AE形)により在来線では最高速度となる時速160km運転を行ない、日暮里―空港第2ビル間を現在より15分短縮した最速36分で結ぶ。
また、成田空港―羽田空港間を直結する一般特急“アクセス特急”を新設、ピーク時間帯で成田空港到着列車が1時間あたり9本(“スカイライナー”3本、“アクセス特急”3本、本線経由一般特急3本)となるなど、成田空港アクセスが飛躍的に向上する。
このほか、日中時間帯に京成本線の有料特急“シティライナー”も新設する。
■ダイヤ改正実施日:2010(平成22)年7月17日(土)
■改正内容
①“スカイライナー”を全て成田スカイアクセス経由とし、新型スカイライナー車輌(AE形)により、在来線では最高速度となる時速160km運転を行ない、日暮里―空港第2ビル間を最速36分で運行。運行本数は上り28本、下り26本。
②成田空港と羽田空港を直結する一般特急“アクセス特急”を新設し、成田スカイアクセス経由で運行。
なお、日中時間帯の都営浅草線および京急線内は、最速列車の“エアポート快特”として運行する。
運行区間は成田空港―羽田空港間(朝・夕夜間は上野、西馬込等発着となる)で、運行本数は上り25本、下り26本。朝ピーク時の下りは概ね20分間隔、その他の時間帯は40分間隔で運行。
③京成本線の有料特急として“シティライナー”を新設し、これまでの“スカイライナー”の停車駅に加えて青砥に停車。日中時間帯を中心に運行する。車輌は現在の“スカイライナー”で使用しているAE100形を使用する。
特急料金は、各駅間の運賃に加えて、一乗車につき920円(船橋発着は現行通り500円)が必要。
④金町線の高砂駅高架化(新ホーム完成)に伴ない列車の増発を行なう(金町線は7月5日(月)から先行してダイヤ改正)。
終日、高砂―金町間での折り返し運行となり、平日は9本、土曜・休日は10本増発。
⑤上野―高砂間の普通の編成を増強。朝夕の金町線直通列車を中心に4輌編成で運行していた普通を(一部を除き)、6輌編成または8輌編成に増強し、運行本数を整理する。
⑥快速の停車駅に千住大橋を追加し、同駅で快速と普通の相互間での乗り換えを可能とする。
⑦全般的な輸送体系の見直しにより、日中を中心(一部夜間)に押上―高砂間で運行している急行の運行を取り止める。
⑧“モーニングライナー”及び“イブニングライナー”は、新型スカイライナー車輌(AE形)を使用して運行する。
⑨その他の列車は、運行形態等は現行に準じたものとし、全般的に時刻を変更する。
⑩“スカイライナー”、“シティライナー”、“モーニングライナー”、“イブニングライナー”は全ての車輌を全面禁煙とする。