京阪電気鉄道は18日、平成21年度設備投資計画を発表した。平成21年度では、踏切および運転保安工事とサービス改善工事、輸送力増強工事に総額約87億円を投資する。
主な概要は次のとおり。
踏切および運転保安工事
○立体交差化工事
淀駅を中心にした京阪本線約1.5kmの高架化事業を今年度も引き続き推進。下り線は今年9月、上り線が平成23年に高架化となる予定。高架化により3箇所の踏切道が廃止となることで、利便性が向上し、安全確保とともに競馬開催日における混雑を解消する。
○踏切道の立体化および踏切保安施設の新設・改良
踏切障害物検知装置の更新や、踏切道の構造改良、踏切自動遮断機の更新等を行なう。
○車輌の改良など
運転状況記録装置や列車防護無線装置の新設等を行なう。
○線路の改良
橋梁改良、防災対策、道床改良、合成枕木化等を行なう。
○電気設備の改良
平成28年度中の京阪線全線での多情報連続制御式ATSの稼動を目指し、その導入に向けた準備を進める。信号関係機器更新、連動装置更新、ホーム異常通報装置の新設なども行なう。
○工場・検修設備の更新
寝屋川車両工場検修設備の更新などを行なう。
サービス改善工事
○駅施設の改良
駅の空調施設更新やホーム改良等を行なう。
○バリアフリー対策
エレベーターを5駅で新設、1駅で増設。エスカレータを1駅で新設、1駅で更新。車いす対応トイレを5駅で新設するほか、列車接近表示装置の整備も実施する。
○そのほか
既に発表の8000系車輌リニューアルを実施するほか、駅務機器の更新、車輌クーラー更新及び暖房能力向上などにも取り組む。
輸送力増強工事
○電気設備の親切・改良
変電所の建て替えや変電所機器の更新等を行なう。