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京成電鉄 平成21年度鉄道事業設備投資計画

2009.05.27

 京成電鉄は27日、平成21年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。鉄道事業に194億円を投資し、引き続き安全輸送の確保やサービス向上に努める。

 概要は次の通り。



■成田新高速鉄道用車輌の新造

 平成22年度の成田新高速鉄道の開業にあわせ、新型スカイライナーのほか、途中主要駅に停車する特急用車輌を新造する。



■安全対策の強化

○連続立体化工事の推進

 墨田区内連続立体化工事(押上―八広間1.5km)では、用地の取得を完成させるほか、上下線の仮線切替え、高架橋設置工事等を実施する。

 葛飾区内連続立体化工事(四ツ木―青砥間2.2km)では、用地買収等を実施し、事業の推進を図る。



○高砂駅金町線高架化工事の推進

 現在の運行本数を維持しつつ、成田新高速鉄道の運行本数を確保するため、平成18年度より金町線の高架化工事に着手しているが、今年度は新線への切替え及び新ホーム供用開始に向けて、高架橋・盛土新設工事及び駅舎・ホーム新設工事等を推進する。



○地震対策の推進

 今年度も継続して高架橋、駅部、変電所等の鉄道施設の耐震補強工事を実施。



○ATSの機能向上

 今年度も引き続き、より保安度の高いデジタルATSへの更新を進める。



○車輌への安全装置の設置

 車輌の安全対策として、運転士異常時列車停止装置の改良や防護無線の電源二重化工事を実施する。



○駅構内の安全対策の強化

 ホームからの転落事故への対策として行なっている非常通報ボタン装置の設置を、今年度は空港第2ビル、成田空港、京成幕張、みどり台の4駅に行なう。また車輌の転落防止用ホロ設置は、今年度5編成に設置する。



○踏切の安全対策の強化

 踏切事故未然防止のために、自動障害物検知装置の更新(3箇所)、踏切支障報知装置の新設(5箇所)等を実施する。



○軌道・土構造物の強化

 軌道の整備や法面の補強等を計画的に実施



■サービスの向上

○日暮里駅改良工事の推進

 成田新高速鉄道開業に伴なう旅客増加に対応するために実施している日暮里駅の改良工事は、今年度の事業完成に向けて、新下り線への切替え及びホーム供用開始に向けた工事を推進する。



○エレベーターの設置

 駅施設のバリアフリー化を進めているが、引き続き今年度は京成小岩、東中山、京成成田の3駅にエレベータを設置する。



○駅構内触知図の設置

 目の不自由な方にも安心して施設を利用できるよう、今年度は5駅に駅構内触知図を設置する。



○駅諸設備の改良

 駅ホームや駅トイレの改修のほか、車いすを利用の方でも利用できる幅広型自動改札

機の設置等を行なう。



■環境対策

 車輌のクーラーの冷媒として使用しているフロンについて、オゾン層を破壊しない代替フロンへの交換を推進しているが、今年度は16輌について交換を行なう。これにより、今年度末には約5割の車輌のクーラーが代替フロン使用のものとなる。


京成電鉄 ウェブサイト


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